峫王一族
伯「また…同じ場所」
そうあのマクスウェルと話をした草原に伯は立っていた。 すると後ろから足音が聞こえる、見ると髪は白 服は黒一色のマント姿だ
伯「貴方は?」
霊王「さっき話をしただろう?この姿はこの空間だけの依り代だ。お前達の前に出る時はあの姿で小さくなって出るつもりだ 」
伯「なるほど…でまたなんで草原に」
霊王はゆっくりと口を開いた
霊王「お前は特別な力を持っている。 それは無 この俺と同じ力だ その力である人物を倒してほしい。 俺達の力では到底敵わない相手なんだ…」
伯「いま いるデルコ…という人ですか?」
霊王「あんなものを俺一人で十分なんだ…違う お前に倒してほしいのは 『峫王』俺達の父親だ…」
伯はなぜ父親を倒さなければならないのか謎で仕方がない。
伯「なぜ 父親を」
霊王「峫王は昔 500年前にある人物によって封印されていた。 理由は俺達を産んだ後 世界を滅ぼそうとしたからだ。この精霊世界 すべてを 俺はそれを許せなかった ほかの兄妹達と連携して止めようとしたのだが太刀打ち出来ずにいた…。 だがその人間が峫王を止めてくれたんだ」
伯「ある人間…誰ですかそれは」
霊王「お前もよく知ってる 初代精霊王 神無 」
伯「初代が!? なぜ 貴方達と…」
霊王「初代はその時 四大を操っていた それは強大で 初代にも逆らえなかったんだ… そして倒したあとは私たちも眠りに着いた…が この500年経った今 峫王が復活した 峫王一族があいつを復活させ またこの精霊世界を滅ぼそうとしている」
伯「峫王一族?」
霊王「峫王一族は俺達は本家 峫王一族分家なんだ あいつらは父の方に付き 俺たちは母についたんだ。 すまないが母親の事は聞かないでくれ…」
伯「分かりました ではもう1つ教えてください 兄妹とは誰ですか?」
霊王「俺は霊王 そして下に 『獣王』『秦王』『拳王』『聖王』『龍王』これが俺達 本家の人間だ」
伯「その5人は今どこに?」
霊王「2人はお前達 先代の中にいる。 1人はお前の叔母だ。もう1人はすまないが分からない…力は感じ取れるのだが…その2人は 秦王と拳王だ」
伯「なるほど…あと3人…」
霊王「龍王の行方は分からない。獣王はある森にいる 依り代は 子供だ」
伯「なっ!?」
霊王「驚くことでもない お前も子供だろ? あと言い忘れていたことがある 俺達 兄妹ではないのだが…1人 探しているやつがいるんだ。」
伯「それは…誰ですか?」
霊王「雷を司る王『雷王』」
伯「雷王? それなら僕も1人 探してる人がいます。 雷霆 彪 という人物です。僕の相棒的存在の人なんですが この戦争で どこかに行ってしまったんです。」
霊王は彪の名前を聞くと汗を流した。 何故かわからない 冷汗をかきだしそっと口を開く
霊王「お前…雷霆一族とも縁があるのか?」
伯「え?」
霊王「いや 分からないのならいい そのまま分からないでほしい」
伯「…」
霊王「さあ これでお前の目標はできた。この俺と峫王を殺すこと。 そして精霊世界を守る」
伯「分かりました。 なら戻りましょう 現実に」
草原は光と共にきえ 初代達のいる部屋に戻った。
神無「お、戻ったか…ん?この力…なるほど 出てきても構わん」
霊王「さすがだな 初代 力は衰えて無さそうだ」
和樹「あんたが霊王か マクスウェルからは話を聞いてる よろしく」
霊王「ほう あのじじぃからかよろしくな。 さてと そこの女二人」
菜瑠とカミヅキの事を霊王は呼んだ
菜瑠「なに?あんた?私に用てまもあんの?」
カミヅキ「…」
霊王「すまねぇけど中で飼ってるやつ 呼んでもらっても構わねぇか?」
菜瑠「! …そうか 霊王かあんた しょうがないな。 拳王!」
菜瑠の背中から神々しく出てきたのは片目に傷が入った男だった。
霊王「久しぶりだな 拳王」
拳王「霊王か…久しぶりだな お前…この俺を呼んだってことは事の重大さが分かってると見てもいいんだな?」
霊王「あぁ… そしてカミヅキ あんたもだ
秦王をだせ」
カミヅキ「秦王はいない…私自身が秦王だ」
カミヅキは霊王を強く睨みんだ。霊王も眉間にシワを寄せ強く睨む。
霊王「嘘をつかなくていい 早く出せ 中にいるだろ 先代が」
カミヅキは勢いよけ鎖で霊王の頭を狙った。だが霊王はそれを溶かした。
霊王「おい…今のはあんたじゃねぇな 先代か…」
秦王「ははは…鈍ってはいないようですね。」
カミヅキの後ろから仮面を被り 黄色に輝く鎧を装備していた。
秦王「元気そうで何よりです。霊王よ」
霊王「あんたもな…さあ これで話がわかるやつは揃った…」
霊王は伯と同じをこの場にいる 歴代 兄妹達に話をした。
楠葉「てことは…デルコはその手下って訳ではなさそうだね…さっき 悠太に聞いたんだけど あいつ 『俺は峫王を止める人物を探している』って てことはこの戦争は峫王を止めるため その人間が現れるために誘ってきたってことか…」
悠太「てことはデルコをいまから止めた方がいいってことだよな?」
和樹「よし あいつを止めよう 話は通じるはずだ」
悠太と和樹は外に出て デルコを止めようとする。
悠太「デルコ殿 話を聞いてくれ お前が峫王を倒したいことはわかった…もうこの戦争は終わりにしよう…俺達には峫王の本家がいる。」
デルコ「なに!? それは誠か?」
悠太「ああ!本当だ。 だから終わろう…」
デルコ「ならあとから会わせてくれ。 この戦争は終わりにしよう…すまなかった…」
デルコは街を立て直す約束をし この精霊都市に住み続けることに決定した。
霊王「良かったな…話がわかるやつで」
伯「うん…あとはデルコさんに聞くだけか」




