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新しい朝の始まり

これが、東北魂(方言)です!


朝、それも日が出切る前です。

私は目が覚めてしまい、屋根の上にのぼることにしました。

どうやってのぼったかは座敷わらしの秘密です。


「んしょ……。 ふう」


森の隅から暖かい光が射し込んできました。

私はそれに向かって背伸びをします。

すると、下のほうから声が聞こえてきました。


「幸殿、朝は早いんですな」

「渋伊さん。 どうしたんですか?」

「いやなに、朝の散歩というやつですよ」


やはり、年をとると朝早くなっちゃうのでしょうか……。

はっ! 私はまだまだ子供ですよ! 今日はたまたま起きただけです!


それから、私は料理を作りにおかってに向かいます。

ご飯を作り終わりそれをこたつのうえに持っていきます。

そしてそのこたつに寝ている女の子を起こします。


「幸さん。 起きてください、ご飯ですよ」

「んー」

「返事するなら起きてください」

「んー」

「……もう」

「ぃまおきるからぁ」

「はやくしてください」


起き上がった幸さんを洗面所につれていきます。

歯を磨いてあげ、顔を拭き、着替えさせてまた戻ります。


「さ、いただきましょう」

「いたーだきーます」

「いただきます」


いつのまにか座っていた千河さんもいただきますをしてご飯を食べ始めます。

そのときに会話はありません。

テレビと渋伊さんの笑い声が響くばかりです。

すると、千河さんが突然喋ります。


「あのさ、 えもんかけって知ってる?」


突然どうしたのでしょうか。


「知ってますよ。 ハンガーのことですよね」

「なんか、 前にえもんかけっていったら笑われたことがあってさ。 あれって方言なのかな?」

「さあ? でも私はずっとえもんかけって言ってますよ」

「あと、ちょすって知ってる?」

「触るとか、いじるってことですよね」

「いずいとか」

「違和感があるって意味ですよね」


しばらく黙る千河さん。


「……」

「それで、急にどうしたんですか?」

「いや、 方言って凄いなーって」

「はあ……」

「私も方言知ってるよ」


それまで黙ってご飯を食べていた幸さんが喋りました。


「なんですか?」

「やがます」

「うるさいって意味ですね」

「おどげでね」

「とんでもないって意味ですね」

「なんぼのねっちゃ」

「数ほどないって意味ですね」

「なじょしてそんなに翻訳でぎんのっしゃ?」

「どうしてほんなに翻訳できるんですか? あれ、そう言えばどうしてでしょうか。 というか、なんで方言の話になったんでしたっけ」

「俺がえもんかけの話ふったからだ」

「そういえば」


そしてその日は、みんなで方言で喋ってみました。

東北の方言でこういうのだしてほしいみたいなのありましたらコメント欄にてお待ちしております!


おはよう靴下

フジヤ 等々

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