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雪女と座敷わらしと柿と河童

今更なんですが、ガールズラブのタグは余計でしたかね……。

一応それっぽくはしてみます……。

いつのまにか寝てしまっていたもようです。

あ、どうもみなさん。 座敷わらしの幸です。

どうやら雪女の幸さんとタンタンコロリンの渋伊さんはいないみたいですね。


「どこにいったのでしょうか?」


仕方ありませんね。 少しだけ探してみましょう。

私は茶の間からおかって、客室、屋根裏の順で家の中を探します。

しかし、二人の姿はありませんでした。

と、思ったそのときでした。


「やっほーい!」

「ひゃっほー!」


などといった妖怪おばかたちの声が響いてきたのです。

ガラガラ、と玄関が開く音が聞こえます。


「ただいまー!」

「帰りましたぞー!」

「もー! 二人ともどこにいってたんですか!?」

「なんでそんなに起こってるのさ?」

「だって、急にいなくなったら探しますよ!」

「家から追い出したかったくせに?」


ソウデシタ。


「別に、心配をしてたわけじゃありません。 ただ、なにかあったのかと思っただけです……」


幸さんは渋伊さんと目を合わせます。


「素直じゃないねぇ」

「素直じゃないですねぇ」

「そこ! うるさいです!」


私は茶の間に戻ります。

しかし二人は玄関から動く気配がありません。


「どうしたのですか?」

「……その、怒らないって約束してくれる?」

「そのいいかたですと、約束は出来ませんがお話は聞きます」


そう言うと、幸さんは後ろ手で隠していた甲羅を差し出す。


「これは?」

「河童の子供」

「誘拐してきたんですか!?」

「違う! はぐれてたのを保護してるの!」

「なーんだ、そうですか。 ちゃんと面倒見てあげてくださいね」

「ちょっとまったー!!」

「な、なんですか?」

「なんで河童にはそんなに優しいのさ! 私たちのときは厳しかったのに……!」

「いや、だって子供ですし。 それに保護なら仕方ないと思います」


なぜか悔しそうな顔をする幸さん。

その顔に少しだけ顔が熱くなりました。


「んんぅ~」


幸さんの手の上にあった甲羅は少しずつ大きくなっていく。

そして、あっというまに私たちくらいの人へと変身しました。


「あー、よく寝た。 あれ? ここどこ?」

「あ、目覚めたか」

「幸さん保護ではなかったのですか?」

「あ、いやこれはその……。 ね! 渋伊!」

「ここで私にふりますか!?」


なんて話をしていると、河童はそれを見て笑っていました。


「カカカ! 君ら面白いね。 俺は河童の千河せんが。 たまに遊びにくるからよろしく」

「はぁ……。 よろしくお願いします」


そう言って千河は家を出ていった。

いったい、なんだったのでしょうか?

後に残った私たちはただ呆然としているだけでした。

たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。

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