薄い私的日記
1日@部屋
私の部屋の中はそれなりに汚い。最近、古くからの友達を家に呼んだら「お前の部屋、研究室みたいだな」と言われた。人と違ってうれしいと同時に、遠回しに汚いなお前の部屋って言われた気分だ。そんなことはないと私は自分に言い聞かせる。パソコンとかプリンター、キーボード、本棚……、たしかにたった5畳の部屋には多すぎるかもしれない。それに机の上には整理されていない本が山積み。そう思われても仕方がないか。はぁ。
私の机の上、壁には昔付き合っていた彼女の遺品が置いてある。クリスマスにもらったサンタの置物、バレンタインデーにもらったきれいに飾られたチョコの袋。ついでにこれには、LOVEと書かれている。もう2年たつのにまだ未練が捨てられていないのか。いや、そんなことはない。ただ俺は、掃除を、していない、だけだ。しかし、掃除をしていないとなると、部屋が汚いと認めることになるのではないか。いやそんなことは…かなりどうでもいい葛藤だ。
別れる間際に彼女に言われた。「待ってるね」。私史上最大の謎が生まれた瞬間だった。いったいどういう意味なのだろうか。未だによくわからない。私の恋愛経験が少ないからわからないのだろうか。そういえば携帯小説とか少女漫画を読めば女心がわかるようになると誰かに言われた気がする。よし読んでみよう。読んだらあの言葉の意味を理解できるかもしれない。そうすれば無意識な未練が無くなって部屋がきれいになっていくかもしれない。本をめくっていく。オレニハオマエシカイナイカラ。なんだこれ。そして本たちは私の机の上に積み重なっていくのだった。