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放課後30分。  作者: 五堂じゅん
3/3

3、義父と私。

あれは中学2年の秋。

「いやっ!ねえ、やめてったら!」

はだけたシャツの上から綺麗な手が胸をいやらしく動く。

おじさんの息づかいが荒くなるのが分かる。


「おじ、さ…ん!いい…っ!いい加減に、して…っ」

堪えきれず喘いでしまった私におじさんは口角を上げた。

「夏希ちゃんは敦子に似ていやらしい身体してるね。

中学生のクセして、胸でかすぎ。

クラスの男子も絶対お前の胸、揉みたいって思ってるよ。

毎日お前のアンアン喘ぐ姿想像してんだろうな」

必死で声を抑えてひたすら事が終わるのを待つ。



敦子――お母さんの再婚相手は私と干支一回り違う、お母さんより7歳年下の男。

お父さんとお母さんは私が小学3年の時に離婚した。


私はお父さんが大好きだった。


悪いのは浮気したお母さんなのに、両親は離婚して、私達兄弟は不幸な事にお母さんに連れて行かれた。

お母さんの男遊びは離婚をしても変わりはなかった。

今でもよく家に愛人を連れてくる。

それを再婚相手のおじさんが何も言わないのは、彼も同じ事をしているから。

要するに、似たもの同士なのだった。


おじさんは有名化粧メーカーの跡取りで、だからたくさんの家を持っている。

そこに、お手伝いさんとして愛人を住まわせていた。

私からしたらお金と欲にまみれた汚らしい男に他ならなかった。

「お父さん」は今でもお父さんだけだし、外に女を囲んでる男なんて死んでも「お父さん」とは呼びたくなかった。


お母さんが家を空けているときにおじさんが帰ってくると、中学生の私を相手に性欲を解消しようとした。

私が「お父さん」と呼ばないのも原因だとは思う、けど、あんな男をお父さんと認める訳がなかった。




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