リバース四日目②
「いや〜、ひとまず逃げ切れたってことでいいか?」
「はあ、はあ、そうだろうな。」
とりあえず、竜巻によって作られた残骸隕石どもはなんとか避けきれた。しかも、カオルも見えないような場所に逃げることができた。
「で次どうしよう。観光できるような状況じゃないよな。」
煉はひとまず周りを見渡した。
建物の破片ばかり視界に入ってくる。
「って、ほんとにどうするよ。」
お先真っ暗という表現が当てはまる状況下になってしまった。
次の瞬間世界が反転するような感覚がした。
「っちょ、なにこれ、気持ち悪い、。」
前にも経験したような感覚だ。
「もしかして、異世界転生?」
町の中央セントラル・プラトン周辺の空が急に暗くなっていた。
「って、おいおいおいおいあれなんなんだ?」
「どうやら反使徒連合どもが活動をしているようだな。」
「具体的にはわかるか?」
「推測でしかないが、多分自分たちの実力では倒せない相手を、異世界転生のやつになんとかさせよう、といった魂胆だろ。」
「他力本願すぎるだろ。」
(なるほどそれで、あの神が召喚されたのか。リスキーすぎるだろ。)
「とりあえず、反転?している部分には近づかないほうが良いのか?」
「そうだな。」
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数分前、セントラル・プラトン周辺での出来事。
「君たちは何がしたいのかね。」
漆黒の男こと、ゼロは反使徒連合の幹部たちの眼の前にいた。
「見たら、わかるだろ。お前達使徒を倒すためのことさ。」
「なるほど。」
「ああ、随分と余裕そうだな。お前今際の際だぞ。」
ゼロは動揺する素振りを見せなかった。
かえって臨戦態勢にいこうしていた。
「っちょ、ユナイテッド、俺達で足止めできるのか、ゼロを。」
「足止めするしか道はないだろ。」
ユナイテッドっとドレッドはゼロに先制攻撃を仕掛けようと、構えていた。
「一応最後に聞いておこう、今なら見逃してもいいぞ。」
「「っは、そんなこと言ってる場合かよ。」」
次の瞬間ドレッドは200mm砲弾の雨を降らした。
爆発音を爆発音でかき消すという、聞く音すら無いぐらいの爆音が鳴り響いていた。
「っへ、流石にいけただろ。」
「油断するな。」
「いやいや、いくらゼロでも、これじゃあ無理だろ。」
フラグだった。
眼の前には無傷のゼロがいたのであった。
「あいつ、剣すら持っていないぞ。」
ゼロの代名詞といえば愛剣こと黒剣を持っていることなのだが、彼はそれすら持っていない。
「っは、まじかよ。っちょと心にくるな。」
次の瞬間、ドレッドは本気のの砲撃を行った。直径800mm、そう列車砲でゼロめがけで砲撃を開始した。
先程の比ではないぐらいの爆音、爆風で周囲のビルたちは跡形もなく消えていた。
それと同時に、信じられないほど大きなクレーターまでできていた。
しかしだ、しかしゼロは無傷だった。
「はあ、おかしいだろ。」
「いや、問題ない今、私の能力で全ての攻撃を私たち二人には効かなくしている。」
「どんな攻撃でも、問題ない。」
「そうか、よかったな。」
ゼロは、剣を構えていた。
「っは、無駄さ。俺達は今む...
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ユナイデッド・テールとドレッド・ノートンは体を切断されていた。
「は、...........................何が..........................起こった..............................。」
「”お前達”に対しての攻撃が無意味なんだろ。」
「ならば、空間を切れば問題ない。」
神業だ。空間を切るなど、あり得ない。しかし、ゼロは息を吸うようにやっていた。
「き か く が い す ぎ だ ろ」
「君の、その場を定義する能力も悪くなかったぞ。」
「褒め言葉じゃねえだろ、クソがぁ。」
「だがな、これで、おわり、じゃ、ねえ、か ら な。」
ゼロは答えなかった。
言葉通り次に起こることに備えるため、歩みだしていた。




