四日目スタート
「散々俺嫌がってたけど、普通に熟睡してしまった。」
昨日しぶしぶ一緒に寝ることにしたが、思いの外普通に寝れてしまったのであった。
「俺、こいつの寝相が悪そうだなっと思ってたけど、普通に寝相いいなこいつ。」
横を見ると、アリスはすやすやと眠っていた。白い髪が枕に広がり、寝息は静かで、まるで人形みたいだった。
「黙っておけば、めっちゃかわいいなこいつ。ん?これ、なんかロリコンくさいセリフだな。」
「そうだな、霧島。」
「うゎ、お前起きてたんか。」
思わず飛び退く煉に、アリスは薄く目を開けて小さく息を吐いた。
「妾をそこら辺の子供と一緒にするな。」
「・・朝飯作るか。」
といって煉はキッチンに向かった。
「アリス、お前も手伝ってくれてもいいんだぞ。」
「お主、妾が料理ができるとでも思っておるのか?」
「・・っまそうだよな。」
煉は一人で作ったのであった。
簡単な目玉焼きとトーストをテーブルに並べ、二人で静かに食べ始める。
「アリス一ついいか?」
アリスは一旦食べるのを止めた。
「何だ?」
「ずっとこの窓から見えてる、空の果てまでありそうな塔ってセントラル・プラトンだったりするのか?」
「そうだな、あれにはもう、お主の情報も入っておるがな。」
「え?俺の情報もうあるの?怖。」
「そんなことより、お主今日は、どうするつもりなんだ。またしても町の散策か?」
「まあ一応そんなつもりだけど、急にどうした。」
「今日は妾がお主を第一区に連れていってやろうかなと思っただけだ。」
「え、マジ。お願いします、アリス様。」
思わぬ展開に、煉の顔がぱっと明るくなった。
アリスは小さく笑う。
「ふふ、ようやく主従関係らしくなってきたではないか。」
「主従って、俺、ペット扱いかよ。」
朝の陽光がカーテンの隙間から差し込み、部屋を温かく照らしていた。こうして、煉の波乱に満ちた、異世界生活四日目が始まる。




