砲撃対理想
「おいドレッド、うちのかわいい生徒に何してるんだ。」
「ッチめんどくさいやつがきたな。」
と言いながら、ドレッドはこちらに歩いてきた。思ったよりもカリスの蹴りは効いてなかったようだ。
「くたばれ。」
このセリフと同時にドレッドは能力を使い銃を20丁召喚し同時にカリスに向かって発砲した。
「そんなちゃっちい攻撃は効かないぞ。」
「まじか。」
カリスは銃撃を確かにくらっていたが、傷一つついていなかった。
次の瞬間カリスは音もなくドレッドの後ろを取っていた。
「おらぁ」
掛け声とともにカリスはまたドレッドに強烈な蹴りをお見舞いした。
ドレッドはまたビルに蹴り飛ばされた。コンクリートは粉砕され、窓ガラスが割れ、ビルを貫通したのだった。
「痛えなぁ、じゃあこれならどうだ。」
この瞬間推定200mmの大砲が30門召喚されていた。
「しねぇ」
掛け声とともに斉射をしてきた。
「ッ、流石に痛いな。」
カリスも砲撃する瞬間に逃げていたが、30門という数の多さから1、2発当たってしまった。しかし、なぜか服にすら傷一つついていなかった。
「ああ?当たってたよなお前ぇ。なんで耐えてるんだよぉ。まるで無敵化してるみたいだなぁ、おい」
今度はドレッドは銃を雨のように打ちまくったが、またしてもカリスは傷一つ、ついていなかった。
「こりゃぁ無敵化の謎を暴かねえと行けないようだな。」
「っふ、そんな無敵化みたいな大層なもんじゃないよ。痛いものは痛いさ。」
「でもさぁ、お前傷一つついてねえじゃん。」
ドレッドは会話をしながらずっとカリスに向かって発砲し続けていたのだった。もちろんカリスも避けているが、その圧倒的物量の前ではすべてを避けきることはできない。
「あまりこの手は使いたくなかったんだけどな。」
カリスは懐から拳銃を取り出した。
「はッ、それが奥の手かしょべえな。」
しかし、ドレッドはこの銃弾が自分と同じ運動をするとしか思っていなかったからそう思えたのだった。しかし、結果は異なっていた。
銃声もせずに自分に銃弾が当たったのだ。しかもその後に横腹をえぐり取っていったのだった。
「な・何をし・た。」
ドレッドは吐血しながらカリスに聞いていた。
「ちょっとしたことさ、銃弾が出るときに発射するのに必要な力以外の外力を無視させた。そしてお前に当たったときに惑星の自転を無視させた。たった2つさ。」
「何を・い・ってるんだ。」
「まっ今回はうまくいったからこうなってるけど、結構難しいんだけどな。」
「はッ、今回は負けを認めてやるよ。」
ドレッドは膝をつき、腹からこぼれ出る血を押さえた。
「何を言っている、その傷じゃあ助かる見込みなんて無いだろ。」
「頼んだぞ、ユナイテッド」
その瞬間、空気がねじれた。そしてこの場にいなかったはずの黒いローブを着た男がいた。
「ドレッドが世話になったようだ。ではさらばだ。」
「逃がすと思ったのか。」
カリスはまた銃を打ったがローブの男の前で銃弾は止まってしまった。
次の瞬間男はドレッドごと消えていなくなってしまった。
「・・・これが、能力者同士の戦いか。」
と煉は戦闘があった跡地を見ながら呟くのだった。




