第2話 青嵐高等学校
俺の通う高校の名前は青嵐高等学校だ。
この青嵐高校には1学年につき約240人存在し、1クラスあたり約40人いる。偏差値は50をくらいであり、極端に高いわけでも低いわけでもなくごく一般的な高校である。
俺は勉強は得意ではなかった為、受験生の時に猛勉強して何とかこの高校に入学する事ができた。
しかし今俺は1人机で項垂れている。
率直に言うと高校デビューに失敗したのだ。
というのも朝のホームルームの時間で自己紹介を行ったのだが当たり障りのない自己紹介をしたところ、つまらない奴とでも思われたのか俺には誰も寄ってこない。
もしかしたら見た目が災いしたのかもしれない。
俺の今の見た目は天才子役だった星宮湊の面影は全くなく、伊達だが眼鏡をかけていて、さらに前髪が伸びすぎていて眼鏡にかかっている。
元天才子役だという事を隠すためにこんなザ・隠キャみたいな見た目にしたのだが、それが悪かったのかもしれない。
じゃあ自分から話しかけに行けばいいと思うかもしれないが、既に周りではグループが出来ているようで混ざりに行きにくい。
「はぁ……」
俺はため息をついてからクラス内を観察する。
主に中心になってる人物は2人だ。
確か名前は天童海斗と七瀬彩葉だ。
自己紹介を聞いていたところ、天童は小さい頃から子役をやっていたようで今は若手俳優として活動しているらしく、持ち前のコミュ力で周りには男女関係なく人が集まっている。
七瀬の方も中学時代からモデル活動をしているようで周りには鼻を伸ばした男子や七瀬に興味津々な女子が集まっている。
昔芸能界にいた俺としてもあの2人は確かに見た目がいいとは思うが、特別感は感じない。
これは俺の悪い癖かもしれないがあの2人以上に見た目がいい人は昔から関わってたしな。
俺は2人から目線を逸らしてクラス全体を見回してみるが、大体の生徒はあの2人の周りにおり、1人で机にいるのは俺と同じく陰のオーラを宿している者たちだけだ。
それから休み時間の間は1人でスマホを弄って時間を潰していると、休み時間も終わり1限目の授業が始まる時間となる。
チャイムの音が鳴ると、立ち上がっていた生徒たちも急いで着席し出す。
俺は少し救われたと感じながらスマホをしまい1限目の数学の教科書とノートを広げる。
それからすぐに数学の教師が教室に入室して来て、授業が始まった。