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元天才子役だった俺は平穏な高校生活を謳歌したい  作者: 86
第1章

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第21話 妹は人気モデル

 翌日、俺が学校に行くとクラスがいつもより少し騒がしかった。


 もちろん俺にはクラス内で仲良くするような友達はいないのでスマホを触っているフリをしながら耳を澄まして盗み聞きする事にする。


「ヤバない?Lunaちゃん!まだ中学生でしょ?それなのに新城監督の映画に出演するとか普通に凄すぎるんだけど!!」


「マジそれ!元々雑誌とか買って可愛いとは思ってたけど、まさか新城監督の映画に出演する事になるとはねぇ。それもモブとかのちょい役じゃなくてネームドキャラやるみたいじゃん!」


 なるほどなるほど。


 どうやら俺の可愛い妹の話で持ちきりのようだ。


 まぁLunaは可愛いし、それなりに知名度はあるんだろうなって思ってたけど思った以上に世間では有名なようだ。


 俺は興奮気味に話している女子グループから目線を外して次は前の方で雑談をしている海斗とその友人に目を向ける。


「なぁ海斗、Lunaちゃんって知ってる?」


「うん、勿論知ってるよ。その子がどうかした?」


「あぁ、Lunaちゃんが今度映画デビューする事になったんだよ!それも新城監督の!!」


「……へぇ凄いね。僕もまだ新城監督の映画に出演した事ないから素直に尊敬するよ」


「え!?お前新城監督の映画に出た事ねえの!?」


「うん、何度かオーディション受けた事はあるんだけど、落ちてばっかりでさ……やっぱり倍率は高いよ」


「やっぱ倍率高いんだな……じゃあ尚更Lunaちゃん凄すぎでしょ!!まだ中学生なのに見た目可愛いくて、演技も上手いとか!!Lunaちゃんみたいな子を彼女にしてえよなあ」


 海斗の友人がそんなような事を言ったので心の中でお前みたいな奴に可愛い妹をやるわけないだろ、と毒づいておく。


 決して本人には言わない。


 陽キャを敵に回した瞬間俺の学校生活が終わってしまう。


「いやお前みたいな奴とLunaが付き合うわけねえだろ」


 そんなことを考えていたらどうやら俺の代弁者が現れてくれたようだ。


 そいつはいつも海斗と一緒にいる男子の1人で海斗みたいな優男でも、妹を彼女にしたいとかほざいていたやつみたいなお調子者でもなくどちらかというとクール系の男子だ。


 確かバスケ部に所属していて女子人気が結構高かった印象がある。


 するとちょうどそこで彩葉が「おはよー!」と言いながら教室に入って来た。


 彩葉がクラス内で挨拶すると男女問わずに挨拶を返している。


 やっぱりあいつと俺とでは住んでいる世界が違うのだと思い知らされる。


 一瞬目が合い彩葉が手を軽く振ったように感じだが、どうせあれに手を振り返すと自分に振ってもらえたと勘違いしただけの痛い奴になるので俺はスルーしてスマホへと視線を下げる。


 目の片隅で彩葉が少しムッとしているように見えたが、それも気のせいだろう。


 彩葉はいつも一緒にいる友達のところに行き「何の話してたの?」って喋りかけている。


「ん?Lunaちゃんの事話してただけよ?」


「え、Lunaちゃん!?そういえば映画出演するよね!いつやるか分かんないけど上映開始したら絶対行こ!!もうヤバい、今から楽しみすぎる!!」


「あーそういえば彩葉ってLunaちゃんの大ファンだったよね。いーよ、映画始まったら一緒に行こっか」


 彩葉ってルナのファンだったのか。


 これは新たな発見だ。


 まぁあいつには俺の正体も知られてるし、機会があったらルナの事を紹介してやろう。


 現時点では俺がルナに嫌われている為紹介できる可能性は低そうだが。


 と、そんな事を考えていたら前扉から先生が教室に入って来て朝礼が始まる。


 彩葉っていつも時間ギリギリに来る為、クラスメイトたちは彩葉が教室に入って来たタイミングで自分の席に座り始めてたりしていた。


 俺はスマホでレインを開き、彩葉に『いつも遅いよな。もう少し余裕を持って来たらどうだ?』と打ってみる。


 するとすぐに彩葉から返信がある。


『んー湊があたしと話してくれるなら全然早く行くけど?』


『じゃあ無理だな』


 何やら彩葉は巫山戯た事を言い始めていたので俺はそれを即座に拒否すると、すぐに『えー』という文字と共に激おこって書かれた可愛らしいスタンプを送って来た。


 俺はそれを見てクスッと笑ってからスマホを仕舞う。


 一応既に朝礼は始まっている為、先生にバレたら面倒だ。


 そうして今日もまたいつもと変わらない1日が始まったのだった。

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