第126話 7月31日
すみません!一日投稿するの遅れてしまいました!
彩葉とゲームをしてから数日が経過して遂に待ちに待った7月31日がやってきた。
7月31日と言えば俺が愛花や千影達と近くのプールに行く予定だ。
俺が朝早くから急いでプール行く準備をしていると妹に呆れた目線を向けられて、「だから昨日準備したら?って言ったのに」とボソッと呟やかられる。
母と妹には昨日のうちにプール行くって事を伝え、その際に今日中に準備するよう言われてたのだ。
しかしすっかり俺はその事を忘れており、普通にいつものように寝てしまい今凄く焦りながら準備しているところだ。
俺は急いでプール行く準備を済ませると、プール道具を突っ込んだ鞄を肩から下げて「じゃあ行ってきます!」とだけ言葉を残してから家を出る。
集合時間は9時ちょうどで、場所はプールの入り口付近に直接集合。
俺は近くのバス停からバスに乗り、市民プール前でバスを降りる。
今の時刻は9時5分。少しだけ待ち合わせ時刻を過ぎている。
バスを降りた俺は駆け足でプールの入り口付近を目指して走って行き、入り口の扉付近に俺の事を待っている4人の姿が見えた。
「わ、悪い。待ったか?」
俺がそう息を切らしながら口にすると、愛花が真っ先に手をブンブンと横に振ってから笑顔を見せる。
「全然、待ってないよ。それじゃ湊くんも来た事だしさっさと受付して行こっか」
愛花も他の3人も俺が遅れた事は全く気にしていないようで、さっさと中へと入って行ってしまう。
俺はそんな4人の優しさに心の中で感謝をしながら後を追うのだった。
俺たちは受付を済ませると、その先は男子更衣室と女子更衣室で分かれていた為俺と千影は一旦女子3人と分かれて男子更衣室の方へと入っていく。
俺と千影はまず空いているロッカーを探して2つ横並びで空いているところを見つけると近くに鞄を置いて着替え始める。
「にしても、なぁ湊」
「ん?どうした?」
「女子の水着楽しみだよな」
千影の唐突な発言に俺はブッと吹き出して、少しだけ顔を赤くする。
「おい、何赤くなってるんだよ?中学生じゃあるまいし」
「……お前あんまそういう不純な目で見るなよ」
「そりゃガン見はしないぞ。チラ見するだけだ」
チラ見だから許されるわけではないのだけど、男子たるもの女子の水着を見てしまうのは仕方ないものなのかもしれない。
せいぜいチラ見がバレて女子にこってり絞られろ、と思いながら俺は着替えを済ませて水着に着替え終わる。
そして千影の方を見ると千影も着替え終わったようで早速2人でプールの方に向かおうとした瞬間、後方から声をかけられる。
「あれ?湊?」
俺はその声の主を知っていた為こんな偶然もあるんだ、と思いながら後ろを振り向く。
「海斗、終業式以来だな。3人でプールか?」
視線をスライドさせて海斗の両端の風間と荒井に一瞬だけ視線を向けた後、再度視線を海斗に戻してから確認するようにそう聞いてみる。
すると海斗は「あー……」と少し悩んだ末、全人類を魅了しそうなほどニッコリと笑顔を浮かべてから「それじゃあ行こっか」と言葉を発して俺の隣に並び歩き始めた。
千影はあまりこの3人と親しくないのか、チラッと視線を寄越すだけですぐに興味なさそうに前を向き俺の左隣を歩き始めた。
俺と海斗と千影の3人が並ぶ形で歩き始め、その後ろを風間と荒井がついてくる。
俺は先ほど海斗が何故少しだけ言葉を濁したのか気になったが、別に気にしても仕方がないと思い、5人で更衣室からプールへと続く道を歩くのだった。
11/25の0時に投稿予定だった話は来週の12/2の0時に投稿させていただきます。また、私生活が相変わらず忙しくあまり小説を書いている余裕が無いので申し訳ないですが12月も週1投稿を継続します。1月には毎日投稿に戻れる事を祈っておきます。




