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詩集:群青色の季節に

夢より儚い

作者: 歌川 詩季

 こうゆう、形容詞のタイトルで。

 限定用法のあとにつづく名詞を想像させるフレーズ、好きなんです。

 語りたいだけ語ればいいだろ

 御伽噺(おとぎばなし)を絵に()いた餅

 (うつつ)を抜かして 飛び級でまやかしの園へ


 思う存分その気が済むまで

 タケヤブヤケタ (たきぎ)のない炎

 (うつつ)に抜かされ 血迷えばまやかしの園へ


 現実味なしの嘘っぱちが寒いぜ

 まるで罪もない無垢な天使だぜ


 夢より儚い 愛しき肖像は硝子(ガラス)城砦(じょうさい)

 夢より儚い 醜き幻想は ちゃらけた薬害



 崩れるならば崩れりゃいいだろ

 砂遊びでの砂上の楼閣

 うつつも抜けずに 流れ着くまやかしの園へ


 真実味なしの出鱈目(でたらめ)が痛いぜ

 まるで淀みなど知らぬ大河だぜ


 夢より儚い 気高き信念は張り子のライオン

 夢より儚い (いや)しき方便は机上(きじょう)の正論


 貧弱 脆弱 病弱 虚弱

「儚い」ってことばは。

 脆さを嘆いていても、弱さを非難するだけではなく。壊れやすいからこその美、みたいなニュアンスがありません?

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― 新着の感想 ―
[良い点]  タイトル、いいですね。 [一言]  限定用法、検索しました。なるほどです。  儚いって人に夢なのですね。  人の夢って儚いのかもしれない、なんて。  滅びの美学のような?
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