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(5)論点に対する検討

(承前)


 私は考えをまとめようと宮本先生への確認を続けた。


「メールの確認は宮本先生だけなんですか?」

「あと校長先生だな。基本的には私が見ているが」

「教頭先生は?」

「校長不在時だけ。学校の規定で最低2名の確認を求めてるんでね。関係ないスパムメールなどは確認したら消している。外部から学校に関する苦情とか来る事もあるから一人で見て消す事は禁じられてる」

「その事を周知する事が一番近道じゃないでしょうか。出来れば教頭先生は外れて欲しいですが難しいですか?」


 教頭先生は生徒自治会長選挙の時に宮本先生と共に何か動かれていた節がある。それ以来、私は関わりが出来る時は注意していたし、途中から私たちの側のことも理解されるようになった宮本先生もその事は当然気付かれていた。お互い口にした事はなかったけど、そういう微妙な空気は生徒側の常識のような面もあったので言わざるを得なかった。


 宮本先生はゆっくり首を横に振った。


「言いたい事は分からないでもないが外で言うなよ。古城。あの人が聞いたら良い気持ちはせんだろうし、嫌がらせとか色々やりそうで困る」

「はい。勿論です。この問題だから言っただけですから、他では言いません」

「どうしたものかな。メールを誰が見ているかそれとなく明らかにする事は校長先生の許可は得られると思うが」


 学校側の受け入れ対応を知らせればいい。そうすれば事態は動くだろう。今だって匿名メールアカウントを取って送ってきているんだから、お膳立てさえすればまた連絡しようとするはず。


「宮本先生、一つ思いついた事があります」

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