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お仕事は、これです!その2

受付の人は、一枚の紙を取り出しました。


「こちらのお仕事は、ご覧の通りエルメント王国国家公務員です。エルメント王国では、王宮の王政に関わりのあるお仕事に就くものを、エルメント王国国家公務員と言います。まだまだ、この中からお仕事の種類は変わってくるのですが........。」


ぅぅ........。

すごいです。

やはり、王国の国家公務員となるとすごく大変そうです。


「ですが、やはりそれなりに保証はされているものです。身分や地位はきちんと保証されていますし、お給料の方もきちんとされています。」


な、なんと!

とても素晴らしいです。


「なによ!そんな仕事すごくいいじゃないの!?」


私の隣でリリが驚いています。


「でも、私のような国外からの者でも大丈夫なのですか?」


ですが、心配なものはいつまでも心配です。

私は、そもそもこの国どころか違う世界の出身です。

あちらの世界では、そんなことがあったようななかったようなと言うことも覚えています。


「それについて心配は要りません。この国ならではのことなのですが、この国、エルメント王国は多民族国家です。なので身分や出自、種族は不問ということにされています。まぁ、犯罪歴などがあったら話は変わってくるのですが........。」


おぉ!

なんだか、あちらな世界と少し似ていてわかりやすいです。

王国国家公務員もいいかもしれません。


「決めさせてもらったわ!私と悠花でこの職業に就くわ!」


リリはやる気みたいです。

はいっ!私ももちろんやりますよ!


「悠花、このお仕事でいいわよね?ごめんなさい、ちょっと強引に決めてしまったわ........。」


「いいえ、構いません。むしろ、ここで決める方がいいのかもしれません。」


私とリリで、やっとお仕事を見つけられました。


「では、こちらの書類に必要事項を書いてください。」


受付の人は、一枚の書類を取り出しました。


その紙には、私の情報を書く欄がいっぱいありました。

って、私は、この世界の文字が書けるのでしょうか?


「リリ、文字が書けないとかないですよね?」


「安心して!そこは異世界言語補正があるのだから。」


リリは優秀な聖霊です。

今は面倒なことが起こりそうなので聖霊ですが........。


文字を書いているうちにわかりました。

私は、日本語のように文字を書いているのに全く見たことのない文字になっています。

便利ですが、どこまでこの補正が通用するか心配です。


なんだか、履歴書のような感じですね。

ふむふむ........。


「出来ました。こんなのでよろしいでしょうか?」


「はい。ありがとうございます。それではこれから面接及び適性検査の日程等を説明していきたいと思います。」


面接ですか........。

私も高校受験の時に面接と学校独自問題を解きました。

今思っても凄く大変でした。

確か、志願理由に高校に入ってからやりたいことに愛読書エトセトラエトセトラ........。

凄く多岐に渡って聞かれました。

学校独自問題も大変でした。

何て言ったって、共通問題だけでなく、また別の対策を練らなくてはいけないので。


「まず、試験の日にちなのですがちょうど明日から行われる集団採用試験に参加されるのが一番だと思います。これを逃してしまえば暫くは試験自体が行われないと思いますので........。」


なるほど。

異世界の王国国家公務員は狭き門なのですね。

あちらの世界も同じことがいえますが。


「次に場所について説明していきたいと思います。この試験はエルメント王国の象徴であるエルメニア城の第三会議室で筆記試験から行います。そのあとに、面接検査。昼食を挟みまして実践検査となります。」


oh―。お弁当ですか........。

中学の頃は毎日美味しい給食が出て来て、お弁当の日は全て電子レンジでチンするだけの冷凍食品しか経験がないのですが........。

この世界には電子レンジでチンできるものなんてないですよね。


「そして、最後になりますが本日までエルメント王国国家公務員試験を受ける方には宿が無償で提供されます。宿には魔法の練習などができるよう全部屋防御魔法が施されているのでご心配は無用です。」


やりましたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

これで本日のお宿は決まりです!


「悠花!やったわね。これで野宿ルート撃退よ!」


「はいっ、やりました。リリありがとうございます。」


私とリリ二人で喜びました。





この作品はフィクションです。

実際の国家公務員とはいろいろと違ったところもあるのでご了承ください。

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