お仕事は、これです!
私とリリは、お仕事を探します。
私とリリは、職業仲介センターに足を入れました。
あちらの世界では、お仕事を紹介されてもその適正がなく途中退職のようなことが起こっていたと、聞いています。
少なくとも、適正だけは見なくては行けません。
職業仲介センターの中は、かなりきれいでした。
まず、ポスターのようなものが張られている掲示板がありそこからは、1日や一週間など期間限定のお仕事を探せるようです。
もう少し、奥まで行くと5つくらいのスペースがあってそこでこのセンターの職員と思われる方とお仕事を探している方との面接をやっています。ちなみにこっちの方は、定職を探せるようです。
それよりもです。
私とリリは先ほどから、いろんな人に見られているような気がします。
なんでしょうか。
「リリ、先ほどからなんだかいろんな人に見られているのですが........。」
私は、リリにこの理由を聞いてみました。
「んー、よくわからないわ。なんか恥ずかしいわね。」
リリもこんなにも注目を集めている理由がよくわからないようです。
なんでしょうか。
「もしかして、この格好はダメだったのではないのですか?」
私は、今はリリに用意してもらったこちらの世界に合った服を着ています。
学生服でもよい、と思ったのだかそもそも合成繊維とかを使った素材の服を着るなんてこちらの世界の文明を壊しかねないと言う理由でです。
「そ、そんなことあるわけないわ!少なくとも、私の目が節穴ではない限り悠花の服とこちらの世界の住人の服はそんなに変わっていないように見えるもの。」
そうですよね。
リリも、それがわかっているのです。
しかしなんでこんなにも注目を集めているのでしょうか?
「まぁよくわからないけど、とりあえずお仕事を探しましょう。」
私とリリは取り敢えず相談することにした。
「そうね。ところで、THE冒険者稼業みたいなのにするか、定職を探すのかどうするの?」
「そこは、断然定職に就きたいです。何て言ったって私たちは頼れるものがあまりないようですので........。確かに冒険者は憧れますが........。」
「そうね。でも、この国の冒険者はどちらかと言うと便利屋って感じなお仕事が多いわ!この国(、、、)は、他の国だったらころしてしまうような獣たちもみんな命あるものとしての大切にしなくてはいけないの。」
「まあ、言われてみれば納得できますね。そもそも、もふもふ様方たちからしてみればご自分の遠い親戚をころしてその素材で食べていくなんてちょっとつらいでしょう........。」
この国ならではのとても良い文化を学べました。
「それに、私でしたら冒険者のように魔法も剣も使えないから無理ですね........。」
そもそも、あちらの世界の人である私には、あまり向いていませんね。
「悠花も、魔法と剣は使えるよ!だって私は、聖霊だもの。しかも【運命を司る女神リリアーナ】なんだから!」
うん、なんとなくそんな期待はしていました。
だって、ここはテンプレ的にそう来ますよ!
魔法ですか、剣もですか。
「でも、定職に付きたいのならある程度は必要とされている技能だから持っていて損はないの。一応、悠花はこの国1の魔法使いとまではいけないけど女神の加護でかなりの使い手よ!だから自信を持って!」
「はいっ。ありがとうございます、リリ」
これにはリリに大感謝です。
いつかお礼をしなくては。
「じゃ、面接行こっか?」
リリに言われ、我に帰りました。
そういえば、先ほどから面接を待っていたのでした。
リリはもう先行しています。
「リリ、待ってください」
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「では、よろしくお願いします。私は、仲介役の者です。失礼ですか、ステータスカードのご提示をお願いします。」
そう言われ、私はステータスカードを出しました。
といっても、さっきリリにお願いして【女神】の部分を【聖霊リリアーナ】という表記にしてもいました。
【女神】だなんてあったらいろんな意味で目立ってしまいそうです........。
一応、聖霊の加護を受けている人はこの世界にはたくさんいるからとのことです。
「ありがとうございます。........ってまだ子供じゃないですか?なのになんで........。」
えっ........。確かに私は、あちらの世界しかも日本では子供でしたがこちらの世界でも子供扱いですか?
というよりもこちらの世界はいつから大人なのでしょう?
「しょうがないでしょ!私たちの故郷はずっと遠いところにあるの!だから、そんなこと言わないでよね!」
リリが受付の人に起こってしまいました。
受付の人はオオカミ系の亜人でしたので、オオカミの耳がシュンとなっています。
「リリ、怒りすぎてます。」
私は、リリをたしなめました。
「こちらの世界はいつ頃から働くものなのですか?」
そして、小声でリリに聞いてみました。
「えっと、確か18で大人と認められるらしいわ!」
そうしたら、言われてしまいます。
「えっと、リリが失礼しました。申し訳ございません。ですが、能力はあります。なのでなるべくいい仕事を斡旋していただけませんか?」
私は、受付の人に聞いてみました。
「わかりました。聖霊のご加護をお持ちのようですので、何か魔法の類いは使えますか?」
えっ?
魔法ですか。
そもそも、私は、こちらの世界の住人ではないので使えないのでは........と、思っていたら、リリが答えてくれました。
「もちろん、悠花は火属性魔法、風属性魔法、水属性魔法、地属性魔法、光属性魔法、闇属性魔法、聖霊魔法を使えるのよ!」
えっ、初耳ですよ!
と、言うかイマサラデスカ聖霊の加護ってなんなんですか?
「リリ、私ホントに魔法つかえるのですか?」
「当たり前よ。だって私の加護の恩恵を授けたのだから。いったじゃん、あなたのサポートをするって。それの第一歩としてよ!」
「わかりました。ですが、こんなにも大声で言わなくてもよかったのでは?なんか、受付の人の目が変わりましたよ?」
「うっ........。」
リリは申し訳なさそうにしました。
「なるほど........。そんなにも、そのお年で魔法がつかえるのですか........。できたら、このような職はどうでしょうか?」
受付の人は、一枚の紙を取り出した。
【月宮悠花】
スキル→五大属性魔法適正をゲット!