表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

後日談

あの後俺は自分のベットで目を覚ました。

親は酔っぱらってドアの前で力尽きたものだと思ったようで、しばらく飲酒を禁止された。

そんな事よりもサークルの仲間の様子が気になり、無事を尋ねる内容でメールを送った。

すると、あの晩一緒に居たタカとシュンとマリに連絡がつかない。

送ったメールはすべて俺のところに返ってくる。

焦って俺は他の友人に3人のアドレスが変わったか尋ねたが、答えはすべて“いいえ”だった。

どうしようもなくなり、俺はとりあえずサークルの場所に向かった。


するとそこにはあの晩来なかったケンと先に帰ったナギが居た。

2人は俺を見てホッとした顔をする。

なぜだかよく分からなかったが、タカたちの事が知りたかった俺は2人が口を開く前に質問した。


「なあ、タカとシュンとマリを見てないか?メールが繋がらないんだ。」


その一言で空気が凍りつく。

理解できない俺が首を傾げるとケンが紙の束を渡してくる。


「昨日きみたちが肝試しをした場所は有名な心霊スポットだ。それも行った人が返ってこない事で有名な危険な場所のようだ。」


「ちょ、ちょっと待て!変な事言うなよ。俺もナギも此処に居るじゃないか!!」


「君は昨日幽霊か何かを見たか?ナギ自身見る前に帰ったと言っているし、君も3人を残して先に帰ったんじゃないのか?」


「違う!俺は先に帰ってなんかいない。ただ幽霊が出た時に3人を置いて逃げただけだ。」


ケンの目を見ている事が出来ずに自分の靴を見てそう言うと、ケンとマリが驚いたのが雰囲気で分かった。


「昨日私が帰った後で何が起ったんですか?」


静かに聞いてくるナギと黙って言葉を促すケンに昨日の出来事を話すと、2人は絶句した。


「…、嘘だろ。一般人に見えるとかありえない。しかもタカたちの人形だと?」


「確かにいろいろと気になりますが、とりあえず御祓いを受けに行きましょう。」


ナギの提案で有名な神社で御祓いをしてもらうと肩が軽くなった気がした。

そしてタカたちが倒れているのではと思い肝試しをした神社に行こうとすると、2人にすごい勢いで止められた。



そういった事により俺が例の神社に行く事はもうなかった。

そして、その後も3人の姿を見た事はない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ