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第5話 いつも窓の外を見ている少女

 僕は恋をした。クラスでいつもめんどくさそうな顔をして、外を眺めている少女に。最初は当然意識なんかしてなかった。


 高校一年生の時、授業が終わり、黒板の板書を写すのが遅れて困っている女子生徒がいた。日直は気づかずもうすでに消し始めている。


 そんな時だった。


 制服にパーカー羽織り、チュッパチャプスをなめながら、困っている女子生徒に声をかける楪リンがいた。


 彼女は自分のノートを見せ、頭を撫で、優しい笑顔で気遣った。その横顔を見たとき僕は「なんて魅力的な人なんだろう」と感じた。


 彼女の凛と落ち着いた目。雰囲気。そして優しさ。その日から僕は彼女を目で追うようになっていた。



 時が過ぎ、もう高校二年生。いつも僕は彼女を遠くから見るだけの存在。関わることなんてないんだろうって思っていた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 



 「栗原。聞いてる?ココ。なんで間違えてるのかわかんない。」


 楪さんは少し不機嫌そうな顔で僕を見つめ、シャーペンで自分のノートをトントンと指していた。


 「あっ…!ご、ごめん!ちょっと考え事してて…」


 昔からすれば考えられない。彼女がこんなにも近くに居るなんて。そして今勉強を教えている。手を伸ばせば触れられる位置に彼女の手がある。



 「こ、ここはですね…当てはめる数字が違ってて…ほら…ここが問われてるとこだから代入するのはこっちで…」


 彼女は真剣な眼差しで僕の指先の数字を見つめる。綺麗な瞳だ。この瞳が僕を見ていてくれたら…なんて…。


 「おぉ〜なるほど。さすが栗原だな。わかりやすい。」


 「そんなことないですよ。楪さんすごく飲み込み早くて羨ましいぐらいです。」



 この時間はどれくらい続くのだろう。

きっと…神様の気まぐれで、僕に幸せをもたらしてくれてるんだ。今はこの刹那の幸せを楽しもう。

夏樹の想いのキッカケがわかりましたね。

果たしてこれは刹那の幸せなのだろうか。夏樹は刹那でいいと思っているのだろうか。そしてリンは…。

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