表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶望の淵で生を叫ぶ  作者: ふく
小学校時代
2/18

小学校時代 その1

4月。


他学年は春休みが明け、新学期が始まる、始業式。


しかし、私たち1年生は違う。




ようこそ、小学校へ。




入学式だ。




初めて見る、こんなに広い空間(体育館)に、


初めて見る、こんなに大勢の人々に。


当時の私は、そのすべてに圧倒されていた。


こんなに大きい建物に、自分はこれから入学するんだ。


そして、いろんなことを学ぶんだなあ。




当時の自分がどこまで考えていたかは、自分自身も覚えていないが...


こんな感じだったのではないだろうか?


もしかしたら、そんなことはなかったかもしれないが...




今までとは打って変わって、机に、椅子に、黒板に。


新校舎建て替えのために、プレハブ校舎だったこともあって、


すべてが新鮮だった。


正面には、大きな黒板。


その黒板には、右端に大きく日付(何日だったかは覚えていないが)が書かれていた。


黒板から視線をそらし、


左上には校歌がプリントされた、大きな紙が貼ってある。


右上には、声の大きさを表しているのだろうか?


蟻から象までのイラストが描いてある紙が貼ってあった。




入学式から数か月は、ほとんど記憶がない。


ただただ楽しかったことと、すべてが新鮮だったこと。


あと、初めての給食のメニューと味。


これくらいしか覚えていないのだ。


当時の自分には、目の前のすべてが、新鮮だったのだから...




入学式からしばらくたって。


ある程度友だちもでき、


通学路も少しづつ覚えてきた。


...といっても、通学班の班長についていくだけだが...


登校して、昇降口から自分のクラスの下駄箱に行き。


靴と上履きを履き替え、教室へ向かう。


そろそろクラスへの道も覚えてきたな。


1年生特有の、黄色く目立つカバーを付けたランドセルを背負い。


今日もいきいきと、教室へ向かうのだった。



そして、ある日の下校路。


登校班が同じで、仲が良くなった友だちと、その友だちの友だちと。


他愛もない話を話しながら、今日も同じ道を行く。


すると、友だちが一言。



「なぁ、これ。咥えてみろよ。」




なんて言われたのか、細かくは覚えていないが、そんな感じのことを言われた。


そして、その子がもつ「これ」とは...






たった今、道端から引っこ抜いた、まだ根っこに土がついている、


雑草だった。






そして、何を思ったのか私は、


その子の言いなりになり、


その土がついている、雑草を、


口の中に入れた。


すぐに吐き出したものの、


あれだけ口の中が「土!」と感じたことは前にも後にも無いだろう。


いや、無いでほしい。


そして。


何事もなかったかのようにまた、


私たちは話しながら帰路についた...。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ