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絶望の淵で生を叫ぶ  作者: ふく
小学校時代
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小学校時代 その15

自分でもよくわからなくなってきた。


なにもわからなくなってきた。


自分が何をして、


何が悪くて、


何が良くて、


どうしてこんなに避けられるのか。


はたまたこれは被害妄想なのではないか?


実際には避けられたり、


悪口を言われたりはしていないのでは?


全部自分が悪かったのか?


もしそうだった場合、全部説明がつく。


あれだけ文句を言われたのも、


自分が知らず知らずのうちに過ちを犯していたのでは?


手や足がでたのも、


それでも直さない私が悪かったのでは?


避けられていた…避けられていた気がするのも…


そんな私が悪かったの?




私なんか、いないほうが良かったのかなぁ。




そうすればクラスメイトも苦労しなかったのかなぁ。


両親も余計な心配せずに済んだのかなぁ。




きっとそうだよね。


そうに決まってる。


「そんなことないよ」


「世界で一番愛してるよ」


表向きにはそう言ってるけどさ。


実は思ってないんでしょ。


なんでこんな子産んじゃったんだろう。


なんでこんな子に育っちゃったんだろう。


今すぐに〇してやりたいって。


そうでしょ。


余計なことに首突っ込みやがって。


出来損ないが。


本当はこう思ってるんでしょ。


昔から何度言われても


簡単なことさえ直せなかった。


やっぱり自分はみんなと違うんだ。


劣っているんだ。


みんな違ってみんないい?


いいや違うね。


元が、元からいいやつが得をして


出来損ないが損する世界なんだよ。


どれだけ努力しても


どんなに頑張っても


結局は追いつけない。


追いつけたとしても、落とされるだけさ。




不公平だよな、こんなの。


でも、当たり前なんだよね。


みんなそうなんだよね。


自分だけがこんな境遇なわけないし。


みんな思ってるはず。こんなの不公平だって。


でも口に出さないだけ。


だから、自分も我慢しないと…




自分だけ、なんてありえないんだから。

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