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絶望の淵で生を叫ぶ  作者: ふく
小学校時代
14/18

小学校時代 その13

あの時のひとことのおかげで、


パソコン好きの友達ができた。


そして、プログラミングサイト「S〇ratch」を使って、


アニメやゲームを作成する


ゲームアンドアニメ係を立ち上げた。




活動内容はシンプル。


プログラミングでゲームやアニメを作る。


そして、それを発表する。




ゲームアンドアニメ係以外にも、係はたくさんできた。


そのなかで、ひときわ目立っている係があった。


お笑い係である。


お笑い係の活動内容は、その名の通り、


複数人で短いお笑いショーを作成し、


それを映像編集したものを放課後に公開することだった。


記念すべき最初のショー。


どうやら、整理券のようなものが配られるようだ。


みんな1枚づつ受け取っていた。


自分のことをしていて出遅れた私は、


ある人物に話しかけられる。


K君だった。


後で知ったのだが、お笑い係はK君とその取り巻きが立ち上げた係であった。


その手に握られているものは、


「〇〇 〇〇 様 特別ご招待券」


ご丁寧にフルネーム漢字で書かれていた。


でも、違和感を感じた。


みんながもらっているのは、赤色だったはず...


私の名前が書かれた「招待券」は、水色だった。


そしてやけに丁寧な書かれ方で。


やけに変な笑顔である。


これで違和感を感じないほうが難しいだろう。


帰りの会にて。


K君が大声で「今日お笑い係の発表やりまーす!」とみんなに知らせた。


クラスは大盛りあがりである。


私...は覚えていない。


その後、みんなは空き教室に移動させられた。


空き教室の入り口には、お笑い係の人が立っている。


そして、みんなその人に紙のようなものを渡して入っていっている。


どうやら招待券をあそこで渡すようだ。


私は一番最後だった。


そっと招待券を渡すのだが。




「あ、お前はダメや。」




えっ。


いや、これ。招待券やん。


招待されとるやん。


そう抗議するのだが、


返ってくるのは「ダメ」のみ。


そして何分かその状態が続き、


私が入り口でグダグダしてるのに気づいたのか、


K君がこちらに来た。


でも、彼の口からでた言葉は、


「だから、お前はダメやって。何回も言っとるやろ?」




もう無理。限界。


私は泣き出してしまった。


6年生だというのに、情けない。


後ろにいた担任になんとかなだめてもらい、入場はできた。


できたはいいのだが、内容は覚えていない。


泣いたことしか覚えていない。


最悪である。

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