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絶望の淵で生を叫ぶ  作者: ふく
小学校時代
10/18

小学校時代 その9

その日は、ひたすら恐怖でした。


殴られた。


痛い。


怖い。


なんで?


なにもしてないのに?




なにもしてない、といえば嘘になるかもしれないですが、


とにかく私は「自分は何もしてない」と思いこんでいました。




...いえ、()()()()()()いました。




自分を正当化するため?


彼のことを悪人に仕立て上げるため?


なにも、わからなかった。


普通、こういうときって「ママ〜!」がテッパンだと思います。


殴られてるんですよ、暴力。


暴力振るわれて、黙ってるやつがあるかっての。


でも、親には言い出せなかった。




精一杯の「ただいま」を言うことしかできなかった。




それは、自分の意志が弱かったから。




告げ口を恐れて?


仕返しを恐れて?


自分が「悪」になるのを恐れて?




あるいは、そのすべて?




なにも、わからなかった。



記憶に残っているのは、ただただ「殴られた」という事実。


変わらない、事実。


それだけでした。


楽しかったはずの校外学習も、


ほとんど記憶に残っていないです。


「校外学習があった」という事実だけ。


変わらない事実だけが、残っているのでした。




そうして、誰も知らないところで、


涙を流すことしかできない自分。


不甲斐なさを感じながら、


どうすることもできない自分が、




嫌でたまらなかった。

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