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六花(ふゆ)


ミシッ



積もった


今年、最初の冬


踏みつけたら、


軋む音がした



ミシッ



一歩ずつ


背後に跡を残して


振り返れば


すでにたくさんの跡



ドサッ



いつもの場所に立つ


好きな色は黒


その色の傘に


純白の雪が落ちる



スッ



そっと、手を伸ばした


赤くなりかけた甲に


一つ、白いものがのる




あ、


溶けた




水になったそれを


じっと見つめる


もう一度、


手を伸ばす



よく見れば、


花のようじゃないか


純白の花


でも、すぐ消えた



――――人間も・・・・・・


きっと、人間も


こんなものだろう


美しければ、


その分、儚い



ゆっくりと


瞬きをした


甲の水滴を


迷わず払う




あ、あの二人、やっと来た。





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