何世紀 何光年
「光年」って、時間だっけ? 速さだっけ?
つぎはないの さいしょでさいごだと
ちかいをたてて でもまたくりかえすんだ
ねがいの数は 涙の数さ
天秤がいつか かたむけば
むくわれると信じては 何世紀
悪い夢と疑って 何光年
ほんとはほんの 月とメートルだって
おおげさだよと わらうかもね
手にはいったらこんなものかって
贅沢な失望ならしてみたい
手をはなれたらこんなはずじゃって
安っぽい後悔なんてしたくないけど
つぎにかける こりないくちびるを
きつく かんだら 痛みに目がさめるんだ
ことばの数は いいわけの数
こころはゆれて かたむくよ
むくわれずに かなしんで 何世紀
悪い夢がつづいてく 何光年
たとえばほんの 秒とセンチもきっと
ゼロじゃなければ はるか かなた
手をのばしたら さわれそうなほど
だいそれた かんちがいが恨めしい
手をひっこめて 壊れそうなほど
繊細な想いこそ脆くても強くて
距離でした。