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生徒会選挙

 --今日は生徒総会だ。

 生徒総会とは全校生徒で学校生活について考えて意見する会のこと。そしてそのメインイベントが生徒会選挙。

 我が校では生徒総会の時に選挙をする。なので生徒会は忙しい。


 広報の俺は何故か庶務の田畑の仕事を手伝っていた。


「画鋲全然足りないんですけどー、広瀬先輩ー」

「取ってこい」

「えー、先輩お願い」


 生徒会での仕事もこれが最後だな、なんて余韻に浸る間もなく、俺は後輩にケツを叩かれていた。


 体育館のセッティングに奔走する俺は後輩の使いパシリで職員室まで画鋲を取りに行く。ジョーダンじゃない。


 ……まぁそうカッカすることない。後輩にパシられるのも最後だ。


「失礼しまーす」


 先生方が談笑する横をすり抜けて棚の上の画鋲を借りる。一声かけたけど誰も反応しない。遅れて奥から莉子先生が「持ってっていーよ」と許可をくれた。


 今は昼休みだし先生方も暇してるななんて思いながら、教室よりはるかに暖かい職員室に憤りを覚えつつ体育館に戻ろうと--


 俺の横を通り過ぎていくシルエットがなびかせる黒い波に俺の糸目が開眼していた。

 その闇を溶かしたような佇まいには、微かに覚えがあったから……


「浅野!?」


 職員室から出ていく彼女--浅野詩音らしき背中に声を投げる。俺の声にピタリと歩を止めた彼女は振り返ることなく廊下に佇んでいた。

 うちの制服を着こなした腰まで届く長い黒髪の後ろ姿は独特な異彩を放っている。


「浅野だよな?」

「……」

「お前学校来てたのか…今日は生徒会選挙だもんな。お前さ、最後くらい生徒会顔出せよ。来年もやるんだろ?」


 俺から一方的に話しかけても向こうからはなんの反応もない。微動だにすらしない後ろ姿は人形みたいで不気味だった。


「……おーい?」

「深瀬先輩」


 突然声が返ってきて心臓がドキリと跳ねる。こんな声だったか?朧気な記憶の中より低い。

 てか名前違うし、広瀬だし。


「これ……」


 振り向くことなくこちらに何かを差し出してくる。ブレザーの袖の下から覗くセーターに半分隠れた手の上に置かれたのはUSBメモリだ。


「これ、選挙の私の演説の時流してください」

「……なんだこれ?」

「先生には許可、取ってますから」


 受け取る俺の手に押し付けるように渡して、浅野はこっちに顔を向けることすらせず歩き出してしまう。


「おい!…ちょ待てよ!」


 キムタク出ちゃった。


「先輩に挨拶もなしか?そりゃいくらなんでも--」


 ガン無視。反応すら示さずつかつか歩いていきやがる。あまりにツンケンした態度に流石の俺も苛立ちを覚えた。


「おいってば!!」


 角を曲がっていく浅野を追いかけて手を伸ばした。しかしどうしたことか、角を曲がった先に浅野の姿はなくて伸ばした俺の右手は虚空を--


 ぼいんっ


 あ、柔らかい。

 勢い余った俺の手は対面から歩いてきた女子の胸を掴んじゃった。


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「ごめ--」

「変態!!」


 女子の張り手が炸裂してトリプルアクセルしちゃった。


 *******************


 5、6限目、生徒総会本番--


「以上の理由から部活動、同好会へのみかじめ料の請求をやめて頂きたい!!」

「……部活動、同好会へのみかじめ料廃止に賛成の生徒は挙手してください」


 会長の司会の下淡々と進行していく。意見のある生徒がそれを主張し、教師陣の意見も交えつつ議題について考える。場合によってはここで校則が変わったりすることもある、割と大事な行事でもある。生徒と教師がその場で意見交換するのは大切だ。


 さて、最後の議題、『校内保守警備同好会からの各部活動、同好会への活動費(みかじめ料)請求の廃止』について……


 90パーセントの生徒が挙手。数えるまでもないだろう。可決だ。


「……では、校内保守警備同好会からの今後のみかじめ料請求は廃止となりました」

「そもそもそんな事態になっていたとは驚きだ。同好会の生徒は後で職員室に来なさい」


 裁判長のように結果を告げる会長の隣で教師陣が厳しい顔で呑気なこと言ってる。とんでもない学校である。


「では今年度生徒総会では『便所飯の全面禁止』『屋上の解放、ただしダンス部の練習及び宇宙交信同好会の活動時のみ』『保健室でのカップ麺、コーラの飲食禁止』『年一回のノーパン日の制定』『校内保守警備同好会のみかじめ料請求廃止』、以上5つが可決されました。これにて生徒総会を終了します」


 生徒総会が終わりいよいよ生徒会選挙が始まる。

 設置されていたホワイトボードや机が片付けられ演説台と待機用の椅子がステージ上に運び込まれる。その間に立候補者が続々とステージ横に待機し始める。

 ただし、そこには浅野の姿はなかった。



「--では只今より生徒会選挙を始めます。立候補者と応援演説者はステージ上に」


 毎回この瞬間はドキドキする。今年は自分は関係ないのに、生徒会選挙というタイミングはひとつの節目だから。

 俺は手のひらの中にあるUSBメモリを握りしめていた。


 ステージ上に各役職と立候補者の名前が踊る。

 全校生徒の注目が集まる中で、生徒会選挙が始まった。


 *******************


「まず、生徒会長応援演説、工業科1年、桑田」

「はい!」


 生徒会選挙も会長が進める。俺らはステージ横で見てるだけ。会長の呼び掛けに元気よく応じる丸刈りの少年が演説台の前に立つ。

 俺の横でそれを見た副会長が大きなため息を吐き出した。


「どうした?」

「いや…部活の後輩でさ……」

「そう」

「広瀬……お前次の生徒会長がオカマになったらどうする?」

「退学する」


『--工業科1年桑田健太は、工業科1年剛田剛を次期生徒会長に推薦します!!剛田君は……その……とても真面目で、面倒見がよく、クラスでもよくまとめ役を--』


「広瀬ー、結局浅野は来ないの?」

「花菱、今は静かにしてろって…来てないみたいだな。ほんとに何考えてんのか……」

「会ったんでしょ?」

「昼な」

「全く……何を考えてるんだ。選挙にも出ないつもりなのか?」

「小河原……実はな、浅野さんから預かってるものがあって……」


「桑田君、ありがとうございました。続いては生徒会長立候補、工業科1年剛田。前に」

「はぁい♡」


「あぁっ!」

「どうした?副会長」

「俺は反対だったんだ!!あいつが当選でもしてみろ!!おい!田畑、長篠!お前ら1年オカマと一緒に仕事出来るか!?」

「ねーこのクワガタっ!」「ツヤがやべー」

「聞いてないよ」


『ご紹介に預かりました、1年剛田です。うふっ♡みんな御機嫌よう』


 …………こいつが噂の野球部のオカマ。想像以上にゴツイ。なんだろう冷や汗が出てきた。


『まず最初にあたしにはこの学校をどうしたいとか、より良い学校にとか、そんな志はありません。桑田きゅんが色々言ってくれたけど、あたしはあたしの為に生徒会長になります。あたしが生徒会長を目指す理由はひとつ……

 あたしが生徒会長になったら、この学校の同性愛化を全面的に進めていきたいの。やっぱり男は男と、女は女とナカヨクするべきよね?あたしが会長になった暁には同性カップルにお得な政策を打ち立てていきたいわ。

 ひとつ目、同性カップルだけの休憩所の設置。何してもいいわ。

 ふたつ目、同性カップルには--』


「ふ、副会長……なんだあれは?」

「モンスターさ……」


 彼(?)の演説は実に20分近くにも及び、話し終えた彼は優雅に全校生徒に向かってお辞儀をして演説台を離れた。

 そして生徒達の反応は……


「いいぞー!」「お前が新会長だー!!」「やったれー!!」


 この学校にはオカマ、おなべが多いのか…?


 さて、生徒会長への立候補者は2名。ライバル候補者の演説だ。


「普通科1年3組、渡辺」

「はい!」


「頼むぞ……あいつが勝ったら学校のオカマ化が加速する」

「副会長、仮にも後輩なのに応援しないんですね……」

「お前ならするか?」

「いいえ」


『私は普通科3組、速水莉央はやみりおを推薦します…』


 応援演説を聞き流しながら体育館を見渡すが、やはり浅野の姿は見えない。


 受け取ったこのUSBメモリ……

 確認したところ浅野の言う通り教師の許可を取っているようだ。本人が出てこないということは、演説の代わりにこのUSBのデータを出せということだろうか……


 分からない……何故そこまでして立候補するのか。なぜ頑なにみんなの前に姿を見せないのか……なぜ俺がビンタされなきゃいけないのか……


 ほんの少しの望みを抱いて体育館の入口を見つめていたが、とうとう奴の来る気配は感じられなかった。


「--続いて、生徒会長立候補、普通科1年3組、速水」


 会長の声に凛とした佇まいの女生徒が演説台に立つ。長いポニーテールが淡く金に輝く。陸上部のエースだとかでいかにもなイケメン女子……


『みなさん!!あのオカマに騙されてはいけません!!なんですか同性愛推進プロジェクトって!!あんなのは自分の我欲を満たすための詭弁でしかない!!ここは学びの場であり、恋愛に興じる場ではありません!!あの男はそれを勘違いして、しかも同性カップルがどーのこーのとか吐かしてる!!あんな男を当選させたら我が校の歴史に泥を塗りたくるようなものでしょう!?』

「速水さん、落ち着いてください。他の候補者を必要以上に貶めるような言動はやめてください」

『文武両道!これぞあるべき学生の姿!!みなさんはあの卑劣漢に騙されているんですよ!!』

「落ち着いてください」


 凄いヒステリックに喚いてる。懸命な会長の注意もまるで虚しい……


「酷い言いようね。別にそれが全てとは言ってないわ。勉強勉強ばかりじゃ肩が凝るでしょって話しよ」

「剛田君。今は速水さんの演説です、私語は慎んでください」

「それにあたしはあたしの為に生徒会長になるって最初に言ったじゃない。嫌な人は票を入れなくていいの……その為の選挙でしょ?あたしを貶めないと票を集める自信ないのかしらァ?」

「剛田君」

『聞きましたか皆さん!!この下品な話し方!!そしてこの悪辣な態度!!これがあの男の正体です!!』

「速水さん。落ち着いてください。マイクが壊れます」

『私が生徒会長になった暁には!全ての生徒が健全かつ最高の学校生活を遅れることを約束します!!具体的には、毎日1時間のランニング!健全な心は健全な体から!!あと!体育の必修に陸上を取り入れて、放課後も30分、走りましょう!!土日も陸上部指導の下午前中いっぱい町内マラソン--』

「ふざけんな!!」「授業内容をてめーで決めんな!!」「なんで俺らが走らなきゃいけねーんだよ!!」「そっちこそ走りたいだけの詭弁でしょ!!」「帰れ!!」


『……み、みなさん!!』


「かーえーれ」「かーえーれ」「かーえーれ」「かーえーれ」「かーえーれ」「かーえーれ」「かーえーれ」


『……あの。えっと……』

「みなさん、ステージに物を投げないでください。やめてください。静かに」

『うぇぇぇぇぇぇんっ。あああああああああああああああああっ!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!』


 …………地獄。


 *******************


 さて、順調(?)に生徒会選挙は進んでいき、田畑と長篠の演説も終わりいよいよ残すは1人となった。


「……最後に会計長立候補、普通科特進コース、浅野」


 会長がその場にいない立候補者の名前を呼ぶ。応援演説者もなし。空の演説台を前にスクリーンが降りてくる異様な光景……


 パソコンと繋いだ映写機がUSBメモリの中の動画を再生する。

 一体何が映るのか……映写をはじめる俺が自然と緊張し始める。


 明かりの落ちた薄暗い体育館のスクリーンに白い背景が映り込む。その前に1人の少女が座っていた。

 少女は下顎が少し見える位の位置で腰を下ろしており、ほとんど首から上が写ってない。顔を見てないので本当に彼女が浅野なのかすら判別がつかない。僅かに覗く下唇ら辺にほくろがあるのが分かった。


 突然の上映に何事なのかと全生徒がざわめき出す前で、スクリーンの向こうの少女がゆっくり口を開いた。


『……生徒会会計、浅野です』


 上映される声は昼間に聴いた声と同じ……この動画は浅野本人が撮ったものだ。

 姿も見せずに演説も動画……一体何を話すつもりなんだ……


『まず、私は生徒会会計長に立候補しましたが、それは生徒会選挙の場を借りて全校生徒にお話をする為です。生徒会会計長への立候補は辞退します』


 顔を見せない少女からの衝撃発言に全校生徒も、俺ら生徒会メンバーも驚きに目を剥く。

 一体なにが始まったんだと、動揺と好奇心の声が生徒達からあがる。教師陣も動画の内容は知らなかったのか突然の辞退に困惑した面持ちだった。


 一体なんの話しを…?


『この場を借りて皆さんにお話したいのは、この生徒会制度についてです。皆さんは生徒会という組織をどうお考えですか?

 私は反対です。

 --私は生徒会を解体したいと考えてます』


 なんだなんだ?一体なんなんだ!?

 話に着いて行けずにその場の誰もがぽかんとしたままスクリーンを見つめてた。現役役員からの生徒会解体発言。一体何が起きているのだろうか……


『生徒会の仕事とは、主に行事や今回のような生徒総会等の進行、部活動、同好会の管理、その他の雑用です。しかし、これって本当に必要ですか?

 生徒会という組織の目的は生徒の自主性や社会性の確立とされています。しかし実態は生徒会の顧問が実権を握り、私達役員は教員の指示で仕事をこなすことがほとんどです。

 生徒達の組織という特性上仕方ない部分もありますが、あくまで生徒の自主性を育てるという名目の生徒会の意義が失われています。現状生徒会はただの教師のお手伝い組織と化しています。

 加えて、役員になれば進路で有利になる、その為だけに生徒会に参加する生徒が多いのも事実。本当に生徒会の仕事に意欲のある生徒ばかりと言えず、あくまで進路で有利になるからという理由で生徒会に参加し、仕事を他の役員に押し付けているメンバーが居るのも確かです』


 俺の視線が他のメンバーへ向く。気づかないフリをしているが逃がさないぞ?ずっと見てるからな?


『……と、色々話しましたがこれらは建前です』


 ん?


 あくまで淡々と事務的に話し続ける浅野がひとつ、大きく深呼吸をした。言葉を区切り、たっぷりの間を置いてから演説を開始する。


『……私には中学時代に親友が居ました。その人は中学の生徒会に立候補して、選挙で戦いました。私は応援演説で、夜通し考えた演説を選挙で披露して、その人の人望もあって友人は生徒会長に当選しました。

 友人は生徒会長になったからにはと色々な改革を進めました。友人なりに学校をより良いものにしようという気持ちと責任感があったんだと思います。

 彼女の提案する改革は生徒総会で可決され、学校にいくつか新しいルールが出来ました。

 ……でも、友人の作った新しいルールのひとつが原因でちょっとした事件が起きたんです。生徒同士の些細なトラブルでした。でも、周りの生徒はそれを大袈裟に取り上げて改革を進めた会長を責めました。

 学校側--教師陣もそれを見て見ぬふりでした。責められる会長を尻目に、「生徒会は生徒の自主性が大切だから、失敗も受け止めて成長するだろう」と……

 会長への非難はエスカレートして、いじめに発展して……会長は半年と持ちませんでした。私の友人は負けてしまいました』


 唾を呑むのもはばかられる沈黙が体育館を包む。その場の皆が浅野の言葉を聞いていた。


『今友人は私の隣には居ません……生徒の自主性を育てる為という理由で生徒に全ての責任を押し付けて、何かあっても干渉せず、見て見ぬふりをするのなら…生徒を主体とする組織などない方がいい……

 私は生徒会が嫌いです。学校が嫌いです。友人を追い詰めた学校教育が嫌いです。

 私は生徒会制度に反対です。私の話にほんの少しでも共感して頂けるのでしたら、今の生徒会制度について一度考える場を設けて頂けたら幸いです。

 私の話は以上です。ご清聴ありがとうございました』


 動画は終わった。

 後に残されたのは深い沈黙だけだった。予想外の演説に誰もが言葉を失い、そして考えていたのかもしれない……


 固まる現場で誰よりも先に口を開いたのは会長だった。


「……浅野さん、ありがとうございました。これにて全ての演説を終了とします。そして、現生徒会長として、全校生徒の代表として、1人の生徒の意見を深く受け止めて、彼女の意見について話し合う場を設けたいと考えています」


 教師陣の方に目配せをしながら、会長が演説台の前でハッキリ堂々と宣言した。

 その姿は全校生徒の代表に相応しいもので、俺の中での会長のイメージが一気に覆った瞬間だった。


「この後予定されていた投票を延期し、後日生徒総会をもう一度開き、この議題について全校生徒の意見を交えて議論したいと考えています」


 責任を押し付けられて負けてしまったという浅野の友人--

 会長の姿は、自らの決断で責任を背負い、一生徒の意見を真正面から受け止める生徒会長に相応しい姿だった。


 勝手な会長の決定に教師陣も何も言わなかった。


 この瞬間、演説台の前に立つ会長の背中を見つめてた思った。


 --この学校の生徒会長は、この人しかありえないって…

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― 新着の感想 ―
[一言] 普段のギャグと茶色たっぷりの非日常とは打って変わってシリアスな話で、そのギャップに驚きました。 浅野さんも会長もかっけえ……
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