素顔の彼女
「素顔」のその後・・・・
今日も楽しかったな。
僕のために、ハイヒール履いて、赤いルージュしてきてくれるんだ。
でも、絆創膏貼ってるのチラッと見える。
ルージュも、少し唇からはみ出てるんだ。
この前なんて、クラッシック音楽を聴きに行ったら、コックリしちゃった、僕に合わせてくれているんだ。
でもね、そんな無理をしなくていいのにって、思っているんだけど、どんなふうに言えばいいかな?
あ!彼女から電話だ。
「もしもし、わたし、あのね、ホントはね、
ハイヒール履くと足痛いし、ルージュ上手くぬれないし、クラッシック苦手だし、フランス料理より、居酒屋が好きなの
ごめんなさい。」
「・・・・・・・・」
「こんなわたし嫌だよね、」
「・・・・・・・」
「口も聞いてくれないの。さようなら」
「え〜〜!
まってまって、なんでなんで、
ぼくはそのままの君が好きなんだよ」
「・・・・え!」
「無理していたんだね。ごめんね。
今度、居酒屋行ってみたいな」
「うん。今度一緒に行こう」
「今から、そっちへ行ってもいいかな?」
「わたしも会いたくなっちゃった」
「飛んで行くよ」
「待ってるね」
彼女は、片付けられていない部屋を見て、そのままの君が好き、って片づけなくて良いかな?
でも、これは少し酷すぎるから、片づけを鼻歌混じりで、ルンルンと始めた。
ピンポーン
読んで頂きありがとうございます。
ハッピーエンドにしてみました。
他のパターンも考えているので、もしかすると書くかなぁ?