第2話 昼休憩
おはよう!
第2話できた。第2話は昼休憩です。良かったら読んでみてくださいね。
他の生徒はもうグループになって、楽しそうに会話をして盛り上がってる。
僕はポツンと一人だけ座っている。
本当は話をして友達になりたいけど、他の生徒はグループを固まっていた。
なんだか話しかけにくい…
寂しい…
机の上にうつ伏せをした。
ちらりと横を見ると
隣の席に座ってる朱里亜は頬杖をつけながらスマホをいじってる。
朱里亜は一人なの?
一人だけなら話しかけるチャンスがある。よし話しかけてみよう。
上半身を上げて、ねえねえと朱里亜に向かって手を振った。
でも反応しなかった。
何も反応しないでスマホに集中してる。
仕方なく席から立って、朱里亜の机の前に行った。
机の上に腕を組み、顔を乗せて、朱里亜の机をトントンと叩いた。
朱里亜はようやく反応して、はぁなにの?みたいな顔になってスマホを下ろした。
目の間に晴翔がいた。
うぉ!とびっくりして、席から立った。
僕はそのままの姿勢でニコッと笑って、よおと手を上げた。
朱里亜は涙目になって、晴翔の襟を掴んだ。
「ばっか急に現れるな!びっくりするじゃんか!」
大きな声を出しながら、片手は手話を使って僕に説教した。
普通ならビビるけど、僕はビビらなかった。
なぜなら顔は怖いけど、背が低いから。
あれ?妹じゃないかと感じてしまって、あんまり怖くなかった。
瞳がキラキラと輝いてた。
「あぁ?何を見てんの!」
晴翔を睨みながら、1を作って、振り子メトロノームのように左右に振って
人差しと中指でVサインを作り自分の目を指した。
さらにパアっと明るくなった。
「朱里亜は手話使えるね。嬉しい!」
じゅ・り・あの指文字、
「手話使えるね」の手話、
両手を開いて胸のところに交差に上下させて、「嬉しい」を表現した。
朱里亜は晴翔の襟を掴みながら、顔はカァァと赤くなった。
そっぽと向いた。
「別に!たまたま手話を知ってただけ!」
「本当?嬉しい。」
二人は手話で会話をしてる。
晴翔はなかなか折れないので、自分の方から心が折れて、パッと襟を離した。
「あれ?どうした?」
顎に人差しを当てながら頭を傾けて
人差しを左右に振った。
けど朱里亜はそっぽと向いて、頬をつけながら空を眺めた。
なんかわからないけど、不機嫌だそうなのでそっとしよう。
晴翔は自分の席に戻った。
このクラスに手話を使える生徒がいて、本当によかった。
頭の上に花がふわふわと浮いた。
そっぽと向いた朱里亜は実は手話を学んでいた。
なぜなら晴翔のこと好きから。
保育園の時に出会った。
でも晴翔は耳が聞こえなく、手話を使ってるとわかった。
晴翔と話したくて、You●ubeや手話辞書などを使って独学で手話を学んだ。
でも晴翔は朱里亜のことを覚えてないそうだった。
仕方ない、前の朱里亜と全く異なるから。
中学生の頃、反抗期に入り親に反抗した。
悪い友と一緒にヤンキーになって、夜遅くまで遊んだ。
晴翔に顔を合わせる資格はない。
この初恋は叶わない恋なので、好きになるのをやめる。
恋愛や学校はくだらない。
孤独で生きてやる。
保育園の時に晴翔と会ったことがある。恋に落ち、話せるようにするために手話を学んだ。しかし、中学生からヤンキーになってしまい、自分を変えてしまった。だから恋愛する資格はないと思って、もう晴翔と関わらないようにしている。続きはどうなるか楽しみに待ってくださいね。