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7-2

「さて、兵士とギルドの諸君!リフィリア王国の危機を脱するためには、今回の作戦の成功が必要不可欠だ。覚悟を持って、この戦いに挑め!」

セト騎士団長は力強い声でこの場の士気を高める。


「行くぞ!全員、進撃せよ!」

その掛け声とともに、リフィリア王国の兵士やギルドのメンバーたちが一斉に東城高校を目指して動き出した。その中には、ケンが所属する高校の生徒たちも混じっている。総勢約2000人。この規模の戦いは、この世界の改変後、初めての戦争として歴史に刻まれるだろう。ジュンたちはその歴史的瞬間の中に立ち会っていた。自然と緊張が全員を包む。


東城高校は鶴小島駅を出てすぐの場所にあり、ジュンたちがファランと戦った場所からもわずか徒歩10分ほどの距離だ。移動中、ルイーザがふと気づく。

「私たちが戦った場所って、ここからすぐ近くだったわよね。それなのに、援軍が一切来なかったのって不自然じゃない?」


「そういえば、そうだな」とジュンもうなずく。


ファランとの戦いでは、大きな騒ぎが起きていた。通常なら援軍が駆けつけてもおかしくない場面だった。しかし、敵側は全く動きを見せなかった。


「つまり、ファランは初めから捨て駒にされてたってことか?」


「それか、ローデンにとって今回の計画自体がどうでもいいのかもね」とルイーザが推測を口にする。


ジュンたちはローデンという人物の目的が全く読めないでいた。ただ一つ確かなのは、彼が非常に危険な存在であるということだ。舟堀タワーでは部下のふりをして暗躍していたが、本性は別にあるはずだ。ウェンディから「接近禁止」の警告を受けている以上、積極的に関わるつもりはなかったが、頭の片隅には彼の存在が常に引っかかっていた。


そんなことを考えている間に、一行は目的地である東城高校に到着した。


「まさか、こんな形で母校に戻るとは思わなかったな……」

ジュンは懐かしさと不安が入り混じる複雑な気持ちで校舎を見つめる。


高校の入り口には、鶴小島の街に入る際にあった門と似た構造の巨大な門がそびえ立っていた。この門をどう突破するかが次の課題だ。


セトの部下の一人が問いかける。

「団長、この門をどうやって突破するのでしょうか?」


セトは考え込み、試しに火の魔法を門に向けて放つ。しかし、扉は無傷のままだった。

「流石に、力任せでは無理そうだな」


その時、突然門がゆっくりと開き始めた。その場にいた全員が驚きに目を見開く。


「ど、どういうことだ?」


「恐らく、敵も我々が来ることを予想していたのだろう。そして、ここで力ずくで追い返すつもりだ」

セトは鋭い目で門の向こうを見据える。


開かれた門の先には、既に戦闘態勢を整えた敵の兵士たちが立ちはだかっていた。


「なるほど……向こうも本気で来るつもりだな」

セトは周囲の兵士たちに冷静かつ力強い声で命じる。

「全員、覚悟を決めろ!これより突撃を開始する!」


その言葉を合図に、リフィリア王国の兵士とギルドのメンバーたちは一斉に動き出した。大規模な戦いが、今まさに幕を開けようとしている。

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