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勢いよく出発したはいいものの、早速捕まってしまった。
3人は旅人として街に近づき、街に入れないと言われて引き返そうとした瞬間、見張りたちに囲まれたのだ。
「おっと、誰が帰っていいと言った?」
「は!? 何だよそれ!」
「この街に足を踏み入れた以上、お前たちも奴隷として働いてもらう」
「はぁ? 何よその理不尽な要求は!」
「この街の情報を外に漏らされるわけにはいかないのでね」
「いやいや、意味わかんねえだろ!」
ジュンとルイーザが声を荒げるが、見張りたちは構わず無理やり3人を捕らえようとする。
「ジュン、ルイーザ。ここは一旦抵抗せず様子を見る方が良さそうだよ」
「みたいだな……」
茶番のようなやり取りにも見えるが、ウェンディの言葉を信じ、3人は捕らえられることを選択した。
そうして、ジュンたちはあっさりと鶴小島の街の見張りに捕まってしまった。
とはいえ、これで目的のひとつである街への侵入は達成できた。後は脱出の方法と、外部からの攻撃チャンスを作るだけだ。
連行された先は、大きな建物――鶴小島駅の近くにあるショッピングセンターだった。ジュンには見覚えがあるが、ルイーザとウェンディはこの施設を知らない。
「ねえ、ジュン。あの建物、何?」
「あれはショッピングセンター。いわば買い物をするための施設だよ」
「へえ。ジュンの世界ではあんな大きな建物で買い物をするのか」
建物の構造を知っているジュンにとっては、脱出ルートを考える上で心強い味方になりそうだ。問題は、この建物で彼らをどう扱うつもりなのかという点だった。
中に入ると、ジュンは驚いた。施設内部はまるで監獄のように改造されており、大勢の人々が閉じ込められている。
「お前たちの入る場所はここだ! 明日から仕事を用意してやる」
そう言われ、3人は建物の3階にある一室へ押し込まれた。
一応、街への侵入という目的は果たしたものの、問題は山積みだ。ジュンたちはレベルが低いと判断されたため、武器を取り上げられることはなかったが、状況をどう打開するかが重要になる。
「仕事って、どんなことをさせられるんだろうね」
「どうせ舟堀タワーでやってたみたいな武器製造だろ」
「それに加えて、今回はさらに高性能なものを作るかもしれないわね」
ルイーザの指摘にジュンとウェンディも頷く。前回、ジュンたちが破壊したレーザー砲を基に、物理的な耐久性や威力を強化した新たな兵器が開発される可能性は高い。
「やっぱり、ここで製造して、それを使ってリフィリア王国を攻撃するつもりだよね」
「間違いないだろうな……」
計画は先行きが見えない部分が多く、次第に不安が募ってくる。
そんな中、ルイーザが明るく言った。
「まあ、考えても仕方ないよね。まだ情報が足りないんだもの。まずは少しずつ手掛かりを集めていきましょう」
その言葉にジュンとウェンディも顔を上げた。情報を集めることで道が開ける可能性はある。
舟堀の街での経験も同じだった。まずは現状を把握し、突破口を見つけることが重要だ。
「そうだな。焦っても仕方ない。まずはこの施設の中を探ってみよう」
3人はそれぞれの思いを胸に、少しずつ次の一手を探り始めるのだった。




