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3-8

2人の元にトルクを乗せたワッフルがやってきた。


「お二人さんやりましたね。まさかボムの実をあんな使い方するとは思いませんでしたが」


「ジュンがこのことに気づいてくれたおかげだよ。流石、私の相棒ね」


「まあね。作戦を思いついたと言ったルイーザの顔を見ればね。あ、これは勝算あるけど安全な作戦ではないなと思うもん」


「ははは・・・ジュンが使ってないボムの実を何かに使えないかなと思ったら思いついちゃったのよね。炎の攻撃してくるような相手だもん。そんな敵にこれを食べさせたらすごいことになりそうと閃いちゃったわね」


具体的な作戦も言ってないのに、この2人はお互いに何を考えているのか分かったのか。出来たばかりの探検隊とは聞いていたが、この2人のお互いの信頼度は高いのではないだろうか。トルクは驚く。


「さて、これで目的地に行けるね」


ゴブリン達に足止めされてしまったが、これで目的の村に行くことができる。ジュンとルイーザはワッフルに乗り先に進む。


その後は、特に何事もなく平原を進む。数時間ワッフルを走らせる。夕方ごろに目的の村があると思われる森に着いた。


「やれやれ、やっと村があると思われる森に着いたわね」


「トルクさん、ここが目的地なの?」


森の入り口からは村があるとは思えないくらい深そうな森だ。


「そうですね。ここですね。2人のおかげで無事に着きました。ここまで来れば後は自力で行けますね。助かりました、本当にありがとうございます」


「こちらこそ、僕らの探検隊として初仕事がうまくできたのはトルクさんのアイテムのおかげです」


「そうね、ボムの実が無かったら今回の戦いは乗り切れなかったわ」


「いえ、こちらも役に立てたのでしたら幸いです」


トルクは1枚の紙を2人に渡した。トルクの連絡先などの情報が書いてある。


「あなた方のタブレットに私の情報を載せてください。もし、何かお困りになることがありましたら協力します」


「ありがとうトルクさん!助かるわ」


ジュン達はトルクの連絡先を手に入れた。今後も彼とは長い付き合いになりそうだ。


ルイーザ探検隊のランクポイントが上がった。今回の経験で次のランクまで後少しだ。今回の経験が、探検隊としての実力も大きく上げたようだ。


「じゃあ、私たちは行くね」


「はい、お元気で」


別れの挨拶を言うと、ルイーザはワッフルを走らせた。その後も特に何事もなく平原を進む。野宿にちょうどいい場所を見つけてワッフルを止める。


場所も平で寝るにもちょうどいい。2人はここで野宿をすることを決めた。

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