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以下のように添削しました。物語のリズムを維持しつつ、描写や台詞を自然に調整しています。
「とりあえず、いつ旅立つ?」
「明日!」
ルイーザは即答した。
「まあ、次の行き先も決まったし、この国でのんびりしてるわけにもいかないよな。早く冒険に出たいよね」
ジュンも、明日出発することに異論はないようだ。
「この国では本当にいろんなことがあったけど、得たものも多かったし、面倒ごとに巻き込まれるのも案外悪くないもんだな」
今回の鶴小島の戦いは正式な依頼ではなかったが、特別報奨金のおかげでしばらく旅の資金には困らないだろう。
「え?もう旅立つの?」
ウェンディがルイーザの家を訪ねてきた。
「ウェンディ、どうしたの?」
「ちょっと様子を見に来たのよ。あなたたちも私の患者なんだからね。…まったく、セト騎士団長が居なくなったから、しばらくは仕事も暇になりそうだし。それにしても、どうして私の患者はじっとしていられないのかしら!」
ウェンディはため息をついたかと思うと、突然意外な言葉を口にした。
「だから、私もあなたたちの旅について行くことにするわ」
その発言にジュンとルイーザは驚き、思わず顔を見合わせた。
「え?僕たちの探検隊に?」
「そうよ。私も医療を極めるための旅をしているの。あなたたちと一緒なら、いろいろ発見できそうな気がするのよ。ダメかしら?」
ルイーザはすぐに答えた。
「ダメなわけないわ!むしろ大歓迎よ。仲間が増えるのは嬉しいわ」
「僕も大歓迎だよ、ウェンディ。改めてよろしくね」
「ええ、こちらこそよろしく」
ウェンディが仲間に加わったことで、ルイーザ探検隊はさらに賑やかになった。
翌朝。
ジュンたちの旅立ちをどこで知ったのか、街の入り口には見慣れた顔が集まっていた。
「よう、3人とも。思ったより早い旅立ちだな。もう少し国にいるかと思ったけど」
クルールが軽く手を挙げて言う。
「のんびりしててもいいけど、私たちは探検隊だからね。冒険に出ないと」
ルイーザが微笑みながら答えると、クルールは肩をすくめた。
「まあ、オレはしばらくここだな。仕事が山ほどあるからな。そうだ、旅の途中でセトを見かけたら、戻るように言ってくれよ」
セトが行方不明になった件はギルド内でクエストが出されたが、手がかりはまだない。高難度のクエストとして扱われているらしい。
「自分たちもそのうち任務で遠出するかもしれない。その時はどこかで会うかもな」
ヒロがそう言うと、ジュンは頷いた。
「ヒロ、ケンさんもこの国で頑張ってね」
ジュンとヒロ、ケンは互いに握手を交わした。
「じゃあ、僕たちは行くよ。またね」
「しっかりやれよ。オレがいろいろ教えたんだ、簡単にくたばるなよ」
「ありがとう、クルール。その教え、しっかり使わせてもらうわ」
クルールはまるで子供を見送る親のような表情をしていた。
「じゃあ、行こうか。ワッフルに乗って!」
ルイーザの言葉で、ジュンたちはワッフルに乗り込み、ゆっくりと街を後にした。
彼らの背中を見送る人々の声が、風に乗って届く。
「また会える日を楽しみにしてるぞ!」
「気をつけて!」
冒険と新たな出会いを求め、ルイーザ探検隊はイーストキャッスル平原へと旅立った。3人と1匹の新たな旅が今、始まるのだった。




