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気にしてるのに
牛の夫婦がおりました。
二頭は草原にゴロリと寝転び、昼に食べた草をクチャクチャと反芻していました。
空は青く澄み渡っています。
旦那さんが奥さんを見て声をかけました。
「おい!」
「なあに?」
「オマエ最近、ここらへんの肉、ずいぶんたるんできたんじゃないか?」
「ここらへんって?」
「ほら、ここだよ」
旦那さんがヒヅメで、奥さんのお尻のあたりをつつきます。
その手を……。
奥さんはシッポでピシッとひっぱたくと、ひと声啼きました。
「モォー」
牛の夫婦がおりました。
二頭は草原にゴロリと寝転び、昼に食べた草をクチャクチャと反芻していました。
空は青く澄み渡っています。
旦那さんが奥さんを見て声をかけました。
「おい!」
「なあに?」
「オマエ最近、ここらへんの肉、ずいぶんたるんできたんじゃないか?」
「ここらへんって?」
「ほら、ここだよ」
旦那さんがヒヅメで、奥さんのお尻のあたりをつつきます。
その手を……。
奥さんはシッポでピシッとひっぱたくと、ひと声啼きました。
「モォー」
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