第76話
明けましておめでとうございます。
というか更新が遅くなりすいません。
それから朝日基地に侵攻してきた敵兵を8万から3万に変更しました。
――――シリアナ帝国・皇宮
皇帝のノートンは自室で読書をしていた。すると静かにドアが開いた。他の兵士の誰よりも信頼しよく話す近衛兵のモルトが入ってきた。
「陛下、」
「モルトか、どうした?」
「今、敵基地侵攻部隊の兵士が返って来ました」
「そうか、で?もちろん占領したんだよな?」
「それが、ほぼ全滅したようです・・・」
「なん・・・だと・・・!!」
皇帝は椅子から驚きのあまり立ち上がったと思ったら力が抜けたように椅子に座りこんだ。
「大将を任せたアルフレッドはどうした?」
「現在行方不明です」
「なんということだ・・・」
皇帝が心配するアルフレッドは皇帝の娘の婿になる予定だった男だったからだ。
「誰か生き残りはいないのか?」
「記録兵として追従して行った兵が命からがら返って来ましたが重傷です。ですが現在彼の持ち物である写真機の解析を進めています。」
「どれぐらいかかる?」
「半日もあれば可能と思われます」
「そうか、ロンデル公国の技術がここで役にたつとはなぁ」
「はい」
――――翌日
皇帝は広間に外交大臣や外国事情に詳しい人物を集めた。
「皆に集まってもらったのは他でもない。貴様たちに見てもらいたいものがあったからだ。」
「皇帝陛下、一体何を?」
皇帝はロンデル公国から技術提供で譲ってもらった写真機を取り出した。
「これはロンデル公国の技術で見本として譲ってもらった写真機というものだ。これを覗いて見たものは写真という写し絵になって記録されるようだ。そしてその写し絵、写真を出すことに成功した。これを今から見せる」
ノートンは現像された写真を皆に配った。その写真はカラーではなく白黒で写真には1式戦が写っていた。
「陛下、これは?一見すると龍かと思いきや違いますが・・・」
「それの正体がわからないから外国と関係をもつ貴殿らを呼んだのだ。もしかすると何処かの国が技術支援をしてるのかもしれん。」
「あのぅ、」
声を上げたのは一番端に座っていてネオバス共和国担当の外交官だった。一斉に皆が振り向いた。
「そこに写っている物なんですが、現在ネオバス共和国が開発している物と似ています。」
「何!?それは本当か?それが本当ならネオバスにすぐに止めさせるよう話をせねば」
ネオバス共和国はシリアナの北の方に位置する高度文明圏国家であり世界三大列強国の1つである。
技術的には一次大戦前ぐらいである。それ以外の2国も良く似た技術年代だがそれはまた別の話。
いいネタが思いついたと思って書こうとしたら忘れてしまう。
作家あるあるってやつかなぁ?




