第7話
皇紀85年
あれから5年が過ぎた、5年の内にミサイルを作ろうと思ったが、どうやらここまで発展しているのはこの国だけのようだ。ちなみに世界は史実の地球とほとんど一緒なんだが国や場所によって文明の発達の仕方が異なるようだ。
例えば中国大陸および朝鮮半島はいまだに日本でいうところの弥生時代である。
アメリカ大陸のほうはいまだに英国領となっているため、もちろんだがアメリカ合衆国なんてものは無い。ヨーロッパ方面は偵察衛星を使って見てみたところとんでもないことがわかった。英国やスペインはすでに大航海時代に突入しているようだが、イタリア周辺には明らかに史実と異なる巨大すぎるローマ帝国があった。史実と異なるところは英国本土を侵略していない、スペインを占領していない、カスピ海がローマ帝国領でありイランやカザフスタンまでもがローマ帝国に占領されているのである。そしてこのローマ帝国スペインよりも多い軍艦を持っているのだ。下手をすればスペインの無敵艦隊を破るかも・・・
世界はこんな感じだがこの時、俺は何をしていたのかというと嫌がらせとしてローマ帝国・スペイン・大英帝国に対して超長距離大型爆撃機「富士」による絨毯爆撃を考えていた。ちなみに富士の最高高度は2万メートル、つまり2万メートルからでも爆撃は可能なのだ。そして1ヶ月後1国に対し3機ずつ計9機の富士が飛び立って行き、無事爆撃して帰ってきた。
尚、この爆撃に対し3国はスペインやローマ帝国侵攻・英本土上陸のために戦力をかき集めていた時に突如空から爆弾が降ってきたことに対し、神の怒りなどという噂が広まり、侵略及び侵攻を辞退したそうだ。