第66話
ちょっと前の話無理やり過ぎたかな・・・?
――――帝国領日本
日日戦争が終わって1ヶ月、俺は本国ではなくこっちの日本に来て色々な法整備などを行っていた。戦後すぐに本土侵攻軍の独ソ軍や各国海軍は自分の国に帰っていった。帝国海軍も一部を残して帰っていき、今こちら側の日本にいるのは俺と一部の占領軍だけである。今、俺が行っている法整備がどのようなことかというと、まず日本国憲法の即時廃止及び新大日本帝国憲法の施行、さらに一部法律の改正及び廃止、新しい法律の作成等々。大まかに言えばこんなところである。もちろんやることはこれだけでは無いのは言わずともわかるだろう・・・。
ちなみに新大日本帝国憲法は史実の大日本帝国憲法とは中身が全く異なります。
法律や憲法もそうだが帝国領日本というのはしっくりこないということでこれからは秋津洲と呼ぶことに決まった。秋津洲とは日本の本州の古代の呼び名であるが俺は本州だけではなくこちら側の日本列島全てをそう呼ぶことにした。なのでこれも呼び方が変わる、日本列島ではなく秋津洲諸島になるのだ。
――――さらに進むこと3ヶ月
あれから秋津洲諸島においてやらなければいけないことは全て行った。もちろん途中に妨害工作などの事件が少々あった。最初に起こった事件は元々天皇制に反対していた左翼団体が俺に抗議をしてきたのだ。秋津洲の天皇制を廃止し皇族達をすぐに一般庶民にさせるわけにもいかないので帝国本土に移住してもらい徐々に一般庶民になっていただこうとした。ここまでは良かったのだが今度は国の支配者として俺が出てきたから「これじゃ天皇制を廃止しても意味が無い!!」って言ってきたのだ。まぁその通りなんだが・・・
このころはまだ公安組織等がちゃんと成り立ってなかったので何もできずただただ言わせるだけ言わせて帰ってもらった。2週間後にまた来たけどその時には帝国本土から来た特別高等警察に全員1人残らず連行された。その他には、占領されて国名まで変わっても「戦争反対!!」と掲げる旧日本共産党が、転移前に安保法案で反対運動を行っていた学生デモ隊を引き連れてやってきたが軍に追い返されたりと様々なことが実際あった。
転移前のロシアや中国、韓国がいなくなり(残っているのは大使館員や在日)不法占領されていた北方領土や竹島を返せって怒鳴っていた右翼団体は事実上解散した。構成員の一部は軍に入隊した人もいた。
帝国の総統でもある俺自身はあと1ヶ月ほど滞在したのち本国に帰還する予定だ。




