第6話
俺は、歴史書を読み終えると、湯呑に入ったお茶を飲んで一言・・・
「80年で時代進みすぎだろ。っていうか、60年から時代背景変わらないんだ。突っ込みどころ満載だな・・・。時代背景が昭和後期相当なのにジェット機とかミサイルがまだないって・・、でもロケットはあるみたいだからこれからかな?」
と突っ込みながら一人で喋っていると、誰か来た。
「コンコンッ」
「どうぞー」
「失礼します」
「君か・・・」
といっても誰かわからない・・・(汗)
「陛下、ついに完成しましたよ。」
「完成したとは?」
はっきり言って何が完成したのか全然わからない。
「3代目の大和の名を持つ戦艦ですよ~。」
ここにきて新たに大和型戦艦をつくったというのか?おかしすぎて倒れそう・・・
「で?性能は?」
「は!性能は速力30ノット、対艦・対空電探、水中音探を装備、兵装は・・・」
「ちょっと待て、音探?戦艦に音探つけるのか?巡洋艦とか駆逐艦を護衛につければいいのでは?」
するととんでもない言葉が返ってきた・・・
「ジュンヨウカン?クチクカン?なんですか?それ?」
「えっ?・・・・・・、ちょっと待て艦種識別の資料とかあるか?」
「ございますよ?こちらです」
手渡されて俺は卒倒しそうになった・・・。
艦船の種類が戦艦と空母と潜水艦しかないのである、じゃぁ対空防御とかどうするのか?とか思いたかったがそんなことを思わずにすぐに正解が見れた。戦艦の種類が多い、普通の戦艦、ここでは全てが高速戦艦になるようだ。他にも航空戦艦・超巨大戦艦(現在開発中)・防空戦艦・対潜戦艦・・・
「なんじゃこりゃ・・・?」
「いかがなさいました?」
「・・・なんでもない」
ちなみに後でわかったことなのだが今話ししている相手は海軍大臣なんだが女性である。名を坂本梓という(階級は大将)
「で、兵装は?」
もう何が来ても驚かないぞ・・・
「はい、兵装は51cm4連装砲3基12門、20.3cm連装副砲2基4門、10cm連装高角砲20基40門、40ミリ3連装対空機銃100基300挺、対潜兵装として対潜誘導魚雷発射管5連装4基、以上です」
「わかった・・・」
「失礼します」
バタンッと扉が閉まると同時に俺はため息をついた。
「俺はとんでもない世界に来てしまった。俺が作った国?しかも王国って・・・。しかし、もうなってしまったことはしょうがない」
今さらながら思ったが、俺はどうやら不死身で不老不死のようだ。まぁ神だから当たり前か・・・