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第64話

――――日本国・本土

裏切り者になろうとしている米第7艦隊に対して沿岸付近には大量の88式地対艦誘導弾や12式地対艦誘導弾が配備されていた。そして今か今かと発射準備を整えていた。だがその準備も無駄に終わるのだ、いくらミサイルでも近代化したアイオワ級戦艦4隻もいたら敵わないと思ったらしく国防陸軍上層部は迎撃部隊に撤退を命じた。そして彼らは一発も撃たずに撤退した。この一部始終の行動を見て現場海域に向かっていた国防海軍も「陸軍の援護が無いのなら帰る」といって反転していった。国防陸軍と国防海軍のこの行動に1番キレたのは森田総理であった。森田のあまりのキレっぷりに止めに入った秘書は飛んできた湯呑で頭を強打し4針縫う怪我を負った。


その後、第7艦隊が正式に帝国の味方になったときには国防海軍と国防空軍は森田の言うことを全く聞かなくなっていた。残されたのは国防陸軍だけだったが、それもいつまで持つかは海軍・空軍ともに近いうちに終わるとわかっていたからだ。最終的に国防陸軍の関東甲信越地方と静岡県を管轄としている東部方面隊と中央即応連隊だけが最後まで森田の言うことを聞き、他は上陸してきた帝国軍に対し次々と降伏していった。

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