第61話
――――米第7艦隊・空母ジョージ・ワシントン
艦橋には第7艦隊司令でもありこの空母の艦長であるエドガー大将がいた。
「この世界に来てから日本も変わってしまったな。なぁアルト」
「エドガー、いくら俺たちが昔からの友達でも仕事中は階級付けようよ・・・」
「お前かって俺のこと呼び捨てで呼んでるじゃないか、なぁ?」
「まぁそうなんだがな」
艦長のエドガー大将と副長のアルト中将は昔からの友達というか幼馴染でもある。そして一般兵からの叩き上げでもあるのだ。
「で、どうするんだ?エドガー?あいつら攻撃始めないぞ?」
「わかってる。あと1時間経っても動かなかったら攻撃する」
「そうか、じゃぁ他の艦にもそう・・・「司令!!」どうした!?」
突然レーダー室から報告が来た。
「10時の方向から艦隊が接近中です!ですが・・・司令・・・」
「ん?なんだ?どうした?」
「それが接近中の艦艇全てが合衆国の艦隊なんです」
「どういうことだ?」
「接近中の艦艇はアイオワ型と思われる戦艦が6隻とアレン型・フレッチャー型と思われる駆逐艦が10隻なんです」
「まさか大戦時の合衆国が敵にいるのか?」
彼らは知らなかった。向かってきている艦隊が彼らの祖国である本当のアメリカじゃない、同じく転生した日本人が作ったアメリカであることを・・・
「彼らと交信は出来るか?一応所属とかも聞いてみてくれ」
「わかりました。やってみます」




