第49話
おそくなりました
――――帝国本土
あれから、本土へ戻った俺は、陸軍と海軍に軍備を強化するよう伝えた。そして俺は、帝国国民に対し日本国は我々をテロリスト国家という風に取ったと伝えた。もちろんこの答えに対して国民のほとんどが同じような意見を出して来た。
「日本国に侵攻しろーー!!」
「偽物の日本は消えろーーー!」
等々、そんなこんなで国民には近いうちに大きな戦争になると伝えた。
この演説により帝国の戦車等の製造速度が極端に上がった。
ちなみに今回の事件に対し、他の4国も同意見であり侵攻するときは軍艦や歩兵を派遣すると言ってきている。
――――演説から3日後 羽田飛行場・滑走路
滑走路上には陸海軍共同で作った、重爆深山6機と連山6機の12機と富士の後継機である、大型爆撃機富嶽1機がいた。深山と連山、富嶽の史実と違うのはステルス機能がついてることだ。深山・連山はレーダーに映りにくいが富嶽に関してはレーダーに全く映らないのである。
「本作戦は、敵民主軍(日本国軍のことだが帝国軍と混乱するので民主軍と呼ぶ)の本土基地を爆撃、そのすきに高高度を飛ぶ富嶽より空挺兵を降下させ民主国内にてスパイ活動等を行う。我々の真の目的は敵の情報を味方に教えることである。以上!」
隊長と思われる兵から作戦の概要を聞かされ一般兵たちは各機体に搭乗していった。そして富嶽には陸軍と海軍の精鋭10人が乗り込んだ。
そして、機体は全て空へと上がっていった。尚、護衛機の合流予定などは無い。
――――爆撃機隊が飛び立った翌日・硫黄島基地
帝国各地から出港してきた軍艦が多数硫黄島に集まってきていた。中には各国から派遣された、米英艦隊と独ソ艦隊も見える。彼らの建造能力は帝国からの建造技術供与により帝国と同じような速度で軍艦が建造されている。
史実では建造中止や計画だけで終わったソ連の戦艦ソユーズや米国の戦艦モンタナ等も終結している。多国籍艦隊は明日の出港予定となっているため、艦船はまだまだ集まる。




