第34話
33話でいろいろ変更点があったので一部会話が変わってます。
――――漂流者との会談の1か月後・・・
俺は海の上にいた。あのあと突貫工事でミサイル空母だった赤城型を全て航空母艦に戻した。理由としてはこれから先空母が沢山必要になると思ったからだ。そして現在俺は、空母赤城・加賀を中心に新たに作られた大淀型軽巡大淀・淀川の2隻と最上型航空巡洋艦の鈴谷と熊野の2隻、そしてそれを取り巻くように護衛している秋月型防空駆逐艦6隻と島風型駆逐艦6隻で西側大陸へと向かっている。尚、漂流者の彼らは現在佐世保基地内の仮設住宅に住んでもらっている。
出港してすでに3日・・・さすがに遠い。彼らの話で分かったのは日本から西側大陸までは約1万3千キロだそうだ。俺は暇だからと赤城の士官室で本を読んでいると艦内電話が鳴った。
「どうした?」
「未確認飛行物体がこちらに向け2機飛んできてます」
「わかった。すぐに艦橋に行く」
電話を切った俺は急いで赤城の艦橋に上がった。
「未確認機は?もうそこまで来ているのか?」
「いえ、まだです。ですがまもなく視認圏内に入ります。迎撃機はいつでも上がれますが・・・」「いや、あげなくていい。」
およそ2分後レーダーに映っていた機影が視界に入った。
「えっ!?嘘!?いやでも見間違えるわけないし・・・あれは、Bf109戦闘機・・・」
前方から飛んできた航空機はナチスドイツの主力戦闘機の1つBf109であった。
「ブツブツ」
1人でブツブツと独り言を言っていると後ろから通信兵が話しかけてきた。
「総司令、上空の航空機より入電です」「読んでみろ」
「はい、こちらはドイツ空軍である。この先は我が国の領海である。直ちに反転せよ。以上です」
「よし、なら返信しておけ」「わかりました」
すぐに上空の機に通信が送られた。
「こちらは大日本帝国海軍である。我々は貴国と外交するため航行中である。本国に知らせてもらいたい」
すると2機は低空に降りて来て翼を縦に振り帰っていった。




