第３３話
いろいろと考えて国名など変更しました
――――長崎・佐世保海軍病院
漂流者救出から２日後、会話できるくらいまで回復したということで軍の総司令でもある俺はここ佐世保海軍病院にヘリで降り立った。そして案内された部屋の前に来たとき俺は異世界だから猫耳とかそういう関係の人たちが救助されたのかぁと思いつつ部屋に入ると普通の人間がベッドで８人寝ていた。
入ってきた俺を見て、病室で寝ていたもの皆一斉にこっちを向いた。
「驚かしてすみません。私は軍の総司令であり、この国の元首である山上弘一です。皆さんはどこから来られたのですか?」
その問いに一番奥のベッドで寝ている男が答えた。
「我々はドイツの者です」
「ドイツ！？もしかしてあなた方もこの世界に？」
「その感じからすると、この国もですか？」
「はい、ここは日本です。正式名称は大日本帝国です。」
「そうですかぁ。我々の元いた世界でも日本はありました。ですがアメリカに滅ぼされて・・・」
「なるほど、全くの異世界から来たようですね」
「はい、我々がこの世界に来たのは５年前です。」
「なるほど、日本がこの世界に来たのは、１ヶ月前でしてまだ何もわかっていないんです。とりあえず衛星を打ち上げてこの世界のある程度の現状は分かりました。西側、あなた方の国がある大陸は現在戦争中であるようですが・・・」
「確かに我が国は現在戦争中ではありますが同じ異世界から来た国と同盟を組み何とか耐えていますが、それも時間の問題なので我々は国を去り海の向こうの国に助けを求めて出て行きましたが食料が枯渇し漂流中のところをあなた方に助けてもらったというわけです」
「なるほど・・・」
その後話は１時間ほど続き、現在の西側情勢がある程度わかった。
まず、日本から海を変えて西側の大陸の一番海側にドイツ公国がありその北側に超大国であり同盟国のオーシャン連邦。さらに南側には、同じく同盟国の朝鮮王国がある。
そして３国共通の敵がアップル帝国である。元々ドイツの隣には同じく別世界から転生してきたソビエト連邦（通称・ソ連）があったらしいのだが３年前アップルの侵略戦争で吸収されたという。つまり軍事力はソ連より上ということである。アップル帝国の向こう側にも国はあるみたいだがドイツの人たちの話によるとアップルの占領国であるらしいがその数が１０国近くあるらしい。それだけあれば資源なども莫大だろうなぁ。
