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第31話

――――全軍撤退から4日後

その日皇居の俺の部屋を衛兵の制止を振り切って入ってきた人がいた。誰であろう、大和艦長山田少将である。

「陛下、何故なんですか!?」

「君か?山田君騒々しいなぁ・・・」

「どうしてですか?我々だけならともかくブリテン島(英国)やウェーク島の部隊まで撤退しなければいけなかったのですか?」

そう、実はミッドウェイやウェーク以外ではブリテン島からも全軍撤退していたのである。

「そのことなら今日のお昼12時の全国放送を聞いてくれ」

「?」

そう言うと俺は部屋を後にした。


――――その日の12時・・・

日本の全国民はテレビやラジオに注目していた。

「只今より、重大なる放送があります。全国の聴取者の皆様、御起立願います。」テレビ局のアナウンサーの放送のあと俺の声が流れ始めた。

「私は国家元首の弘一です。全、日本国民の皆さんにお知らせします。我が国は約10年前ブリテン王国の占領を完了し、世界日本帝国化計画を開始しました。そして現在アメリカ帝国侵攻作戦の準備を始めておりましたが昨日、私をこの国の元首にしてくださった神に会いました。その時あることを聞きました。今年12月31日を以て我が帝国は異世界に飛ぶということです。」

その話を聞いていた国民、全員が硬直した・・・

「これより異世界に飛ぶ島を発表します。日本本土・南鳥島を含む小笠原諸島・沖縄を含む沖縄諸島及び尖閣諸島・竹島、そして千島列島です。そのほかの島に居住している者は速やかにたった今発表した島に移住を開始してください。なお、ブリテン島はブリテン王国に変換します。その際一部技術を提供します。以上です」

「これで陛下からの放送を終わります」

放送後日本国内は混乱に陥っていた。これから海外(ブリテン島)に行こうとしていた者、海外に身内が住んでいる者はさらに慌てていた。この影響で羽田~ブリテン・ワイト島間の航空便は大幅に増便した。

話の流れを変えました

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