第26話
――――さらに三日後
宮城御前会議・・・
「みんなに集まってもらったのは三日前の偵察衛星からの報告のことだ。みんなも耳にしているはずだ」
「例の戦艦の件ですか?」
海軍大臣の坂本大将が言った。
「そうだ。で、アメリカの情報を秘書に集めてもらったのだが、奴らの科学力はおかしい点がある」
「おかしいというのは?」
陸軍大臣宮代大将が聞いた。
「まず元々英国の植民地だった国が独立後たった10年で我が国の10年前の軍事力を持とうとしてること自体がおかしいじゃないか?このままでは我が国に攻めてくるのも時間の問題である」
「では、いかがなさいますか?」
「いい質問だね坂本君。宮代大将、陸軍2個師団を1週間で用意してくれ」
「1週間でですか?」
「無理なのか?」
「いえ、集めて見せましょう」
「頼むよ。それから坂本君。君には第2艦隊を横須賀に第5艦隊を呉によこしてくれ、あと輸送艦を6隻ずつ随伴させてな」
「陛下、もしかして・・・」
「気づいたか?宮代君。そうだ各艦隊に1個師団ずつ乗せて、まずは無人のウェーク島及びミッドウェイ島占領、前線基地建設を行う。作戦開始は1週間後だ。みんな頼むぞ」
「了解しました(一同全員)」
「これにて会議を終了する」




