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第8話

―――英仏海峡

あれからさらに半年過ぎた今日、俺は空母葛城と天城を引き連れて英仏海峡にいた。この時代ローマ帝国占領されているからフランスなんてないから英仏海峡というのもおかしいが、そこはまぁ大人の事情ということで・・・

で、俺が空母2隻を引き連れてこんなところまで来たのは英国本土爆撃及び後から来る輸送艦30隻陸軍1万人と海軍陸戦隊1万人で編成された侵攻軍である。何故今、英国に対し戦争を始めるのかというと皇紀45年以降何回も武装帆船を送って侵攻してきたのだが50年近く経つ三笠でも余裕で迎撃していたのだが、さすがに50年物の戦艦だ。あちこちボロボロだしそろそろ侵攻をやめてもらうために英本土侵攻を決意したというわけだ。

海峡に到着してから、スペインの無敵艦隊が英本土爆撃隊が発艦した後に来たのだが丸い砲弾の大砲(某海賊映画に出てくるような大砲)で打ち抜けるはずもなく高角砲と対空機銃だけで無敵艦隊は壊滅した。ちなみに漁夫の利って感じでローマ帝国艦隊が出てきたが無敵艦隊が壊滅したから引き返していった。

そのころ俺は葛城艦橋いた。

「スペインの無敵艦隊が・・・」

「陛下、いえ総司令あれはもはや無敵艦隊ではありません。雑魚艦隊です。」

横から口をはさんできたのは北島勘吉大佐である。それと俺は、この不死身の体を生かして戦場に立つことにした。もちろん皆にも呼び方は変えてもらっている。普段は陛下だが前線にいるときは総司令にしてくれと・・・

つまり、俺の役職は日本王国国王兼日本軍総司令官である。

「艦載機隊の爆撃状況を教えてくれ」

「航空参謀の大井敦中佐です。現在我々は英国主要港の一つポーツマスから上陸しようと考えておりますので、ポーツマスを重点的に爆撃しております。」

「よろしい。・・・この手前にある島、ワイト島かぁ・・・」

「いかがなさいました?総司令?」

と北島艦長。

「航空参謀!」「はいっ!?」「このワイト島にも航空爆撃を頼む、それから上陸船団の中に工作隊がいたな?」

「総司令・・・ここに前線基地でも作るのですか?」

「その通りだ艦長、ここに前線基地として航空基地と臨時軍港、それと陸軍基地を作ろうと思う。」

「ですがそれは危険すぎます!もし砲弾が飛んで来たら・・・」

「英国やスペインはいまだに帆船で海賊が持っていそうな大砲しかない、おそらく陸上大砲もそんなに射程無いはずだ。それに、俺は不死身だ。だがな他の兵は不死身じゃないことは知っている。それを承知で言っているんだ、俺は・・・航空参謀、ポーツマス周辺をありったけの爆弾で爆撃しろ!戦闘機隊は機銃掃射でもして敵をせん滅しろ!いいな?」

「「「了解!」」」

この後、日本本土から飛んできた超長距離大型爆撃機「富士」によりポーツマスが焼け野原になったため余裕をもってワイト島基地が建設完了した。

航空基地は5000m級の滑走路2本作って、駐機場には10機の富士が常時待機中である。工作隊の基地設営隊はワイト島を終わるとすでに上陸完了していた陸軍や海軍陸戦隊と合流、先の戦略爆撃があったためか敵の反撃は全くなかった。

合流後三日でポーツマス前線基地は出来上がった。

現在ポーツマス港には輸送艦3隻と油送艦3隻が停泊中であり、ワイト島周辺には哨戒艦として長門型戦艦の扶桑と山城、赤城型航空戦艦の高雄と愛宕がいる。

葛城と天城はワイト島航空基地に配備する航空機輸送のため一度本土に帰還している。

尚、現在、本土にて駆逐艦を建造中、理由としては戦艦が対潜哨戒するのは別にいいんだが、燃料消費が半端ない・・・(汗)

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