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父親の大きさ  作者:
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父の死

 まさか…こんな日がこんなにも早く来るなんて 全然思わなかった…

 僕の名前は一馬21歳、小さな田舎に産まれて母、父、姉二人の四人目の家族として産まれた。

今思えば何不自由ない生活を送らせて貰って両親には、とても感謝している。むしろ感謝しても仕切れない。だけどそんな事思ってももう遅い…

僕が中学一年生の時から父親との喧嘩が絶えなかった。ひどい時は取っ組み合いになるほどだった。

どんどん荒れていく自分の姿に自分では気づかずに家族との会話も無くなり夜も遊び歩いて家族の顔も見ないようになった。

そんな日々が続き中学もだらだらと卒業して公立の高校に入学した。

相変わらず自分のいい加減な生活と性格わ直らず家族とはどんどん溝は深まって高校一年生の時に家にいるのが気まずくて僕は家を出ていった。

家を出てから友達の家を転々としながら学校へ行っていた。

だけど遊び歩いていたからお金が無くなってきた。

学校へ行きながら夜のバイトを先輩に紹介してもらった。風俗の客引きの仕事を始めて住む所もなかったからお店の事務所で寝泊まりさせてもらいそこから学校に通っていた。

もちろんそこから家には全く帰っていない。

そんなだらだらとどうしようもない生活のまま高校2年生で問題起こして退学になり夜の仕事をして生活していた。

そんな中付き合っていた彼女が妊娠してこのままじゃいけないと思い、夜の仕事を

辞めてトラックの運転手になって仕事をしていた。

しばらくしてアパートに二人で住んで子供も無事に産まれた。

 こうして普通の生活を送っていたら朝起きて携帯を見たらメールが来ていて、母からだった。

「お父さんが、首を吊って自殺した。」最初は全然状況が把握出来なくて理解したのは数時間経った後だった。

まさかこんな早くに父が急にいなくなるなんて…急に目から沢山の涙が流れてきて父の顔が頭の中に流れ込んできた。なんだかんだ一番優しかった父、本当はとても感謝していた。

まだ一回も一緒にお酒を飲んでいない、ありがとうと言っていない、孫の顔を見せたかった、まだやり残したことがたくさんあるのに、迷惑だけかけて親孝行を何もしていない。

自分の中で自分に対してと後悔で悔しくて涙が止まらない…


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