表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もう一度妻をおとすレシピ 第4冊  作者: 奄美剣星
Ⅰ 随筆
9/100

随筆/「読点は、二つのツボを押さえろ!」 ノート20140412

   読点は、二つのツボを押さえろ!


 地文は重要だという声をよくききます。ホラーなんかは、すかすかな内容でOKなれども、落語のような綺麗なオチはあえてせず、理不尽な結末を準備すること、そしてなにより、地文を綺麗にせよという、京極夏彦ほか『怪談の学校』(メディアファクトリー・ダヴィンチ編集部2006年)で書かれてありました。

 その地文についての入門書で、定評のある書籍が、本田勝一『わかりやすい文書のために』(すずさわ書店1981年)です。

 同書の85-141頁に、句読点のうちの「読点」について述べた「テンの打ち方」という節があります。著者は先達の弁を整理して、二つの法則に集約しました。第一が、「長い修飾語が二つあるとき、その境眼にテンをうつ」こと。「第二が、語順が逆さになっている場合にテンを打つ――(逆順の法則)」こと。

 第一の法則の文例は、「Aが、Bを、Cに紹介した」という場合は、「何も事情を知らない軽薄きわまるAが、思っただけでもふるえほど私の大嫌いなBを、私の小学校から高校を通じて親友のCに紹介した。」となります。

 第二の法則の文例は、「Cに、何も事情を知らない軽薄きわまるAが私の大嫌いなBを紹介した。」となります。

 さて、戦前の美文は文章の神様といわれた谷崎潤一郎に代表されるここにでてくるような長文様式が主流でしたが、戦後の太宰治あたりから短文様式がでてきて、現在は後者が主流。しかし、昨今、一部のラノベで長文様式が復活し、びっしりと詰まった文章なのにも関わらず、若いの顧客層をつかまえているのを目にしたとこがあり驚かされました。

 長文様式の場合の秘訣はこれ。けっこうツボです。


 ●奄美剣星 (自作小説倶楽部2014年4月小題稿了宣言用掲示板より)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ