紀行/SL列車家族旅行2/2 ノート20160602
紀行/SL列車家族旅行2/2 ノート20160602
旅行二日目、翌24日の日曜日。
咲花駅から家内の付き添いで列車に母を乗せた。目的地は喜多方市だ。先述したように母は脚が不自由なので、跨線橋を渡らずとも済む駅舎改札口を抜けるとすぐに乗り場ホームにゆける駅を選んだわけだ。
「若いときにさんざん乗ったよ。窓枠に腕を置くと服の袖が煤で汚れて嫌だった」
「そんなことはない。乗ったら楽しい」
家内もSL列車に乗りたがっている。私は半ば強制的に母を乗せた。
SL列車は〝貴婦人〟と呼ばれるC57だ。客座車両は比較的新しくて展望車もついた洒落た七両編成だ。冷暖房完備。撮り鉄が窓を開けるとき以外、煤なんかそうそう車内には入らない。
車内では駅弁が買える。私は文鳥と一緒に喜多方で母と家内を回収するため自家用車でSLを追い掛けた。しかしそれだけでは芸がないのでSL停車の無人駅である三川駅と日出谷駅に立ち寄って写真を撮った。その際、家内、それから車掌が私をみつけて手を振ったり会釈したりされた。――雪の季節C57が牽引するホリデー列車は運休となる。四月初旬に運行再開となるわけだが、私はファースト・ランに乗った。車掌はデヴュー戦だったので最初の客ということになる。
降りてきたSL列車に乗った感想をきいた。
「前の席にいた客が学生風の〝撮り鉄〟でトンネルにはいるとき以外は窓を開けていたから煙かった」と母。
「いやお義母さん、喜んでいたわよ。駅弁も美味しかったし。あとそれから、昨日のガイドがよかった。旅の楽しさ倍増。津川城の話とかしてた。……聴いていないようで聴いていたのよ」と家内。
やはり母はツンデレの湯バアバだった(ノート20160602)。




