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もう一度妻をおとすレシピ 第4冊  作者: 奄美剣星
Ⅳ 資料
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資料/妖精分類・試案013 備考・まとめ  ノート20150715

妖精分類・試案013 備考・まとめ


 備考/鬼・悪魔・吸血鬼

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 鬼

 鬼というカテゴリは比較的新しい。中国の鬼は精霊・幽霊を指し、妖怪は存在するのだけれども妖精の域をでなかった。しかし日本や欧州の鬼は、小説家たちが作品をつくる過程で、巨人系・人食い系妖精をカテゴリとして整理したものだ。日本の鬼は950年ごろ、平安時代の『伊勢物語』の「白玉か」でほぼイメージが固まっていたとみられる。対して欧州は、1634年前後、フランスの作家シャルル・ペローが小説『長靴をはいた猫』で巨人系妖精をオーガ(オグル)と命名し欧州各国に広まったものだ。英: ogreオーガ、仏: ogre(オグル、オーグル)。鬼女は英: ogressオーグリスまたは仏: ogresseオグレスと呼ばれる(wiki)。

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 悪魔

 仏教・キリスト教・イスラム教などの宗教がらみで、邪神・天邪鬼・邪妖精を総称したもので、神や仏に敵対し人間を堕落させる目的で〝魅了〟する。人間の煩悩が実体化した悪魔は仏教用語で、キリスト教では堕天使サタンや悪霊デーモン、イスラム教でシャイターンやイブリースに相当する(wiki)。

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 吸血鬼

 吸血鬼(バンパイア、ヴァンパイア、ヴァンピール)は、1872年にリトアニア人シェリダン・レ・ファニュの『カミーラ』で大枠が定まり、1897年、東欧の吸血鬼伝説に取材しブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』でイメージが固定化され映画化により急速に一般化した。アラビアにはグールというものがあるが、日本の作品では鬼の原型である人食い妖精に近いイメージで分けて使われる(wiki)。

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 まとめ

 最後に、冒険者の仲間となりそうな者、何かと世話をやく者、座敷童のような家つき妖精パートナー妖精とでもいうべき、家つき妖精・使い魔となり得る妖精たちをまとめてみたい。

 知性系妖精・牧神パーンの系譜ではスコットランドのURISKSウリシュクPOUQUESブーク。狐火系ではバター好きなイングランドの家つき妖精BUTTERY SPRITTESバッテリー・スプライト。エルフ系はもっとも飼いならすのは難しいようだ。冒険者たちを親切にもてなしたり助けてくれたりする者もいるのだが、敷居が高い。ドワーフ系は、家つき妖精ドワーフ・アイルランドのCLURICHAUNクルーラホーン。ホブゴブリン=ブラウニー系(イングランドのHOBGOBLINS、スコットランドのBROWNIEブラウニー、コンウォールのBROWN MENブラウン・マンのほぼ全系統。ホビット系はアイルランドのBEAN-TIGHEバン・ティー。翼種のピグシーはGEANCANACHギャンカナハ、ヨークシャーのNANNY CROPナニー・バットンロップ

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引用・参考文献

ポール・ジョンソン 著 『リトル・ピープル』 藤田優里子 訳 創元社2010年

ノート20150715

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