読書/伊集院静 「ぼくのボールが君に届けば」 ノート20160809
伊集院静 「ぼくのボールが君に届けば」 ノート20160809
伊集院静「ぼくのボールが君に届けば」山田聡子朗読 横浜録音図書株式会社(CD)。400字詰め原稿用紙30~50枚相当というところか。
01 それで君は、わざわざこれを届けにきてくれたってわけだ。
父子家庭のトオルが少年野球の帰りに派出所の巡査にガラス細工のピエロ人形を届ける。継母になろうとしているヒロインは北海道の母親サトエを連れて、トオルとその父親・ミツルが住む工場社宅を訪れる。ああだこうだとうるさいサトエは亭主に逃げられた過去があり幸せを逃したトラウマがある。ヒロインはそのあたりを話す。
02 サトエが北海道に帰った翌週
ミツルとヒロインの馴れ初め、多摩川べりでのサザン野外コンサートの際、土砂降りがあって車に乗ってきた親子が車で送ってくれた。ミツルとトオルの過去。野球好きなくせに野球音痴なミツルとトオル親子。トオルの親子は夫人と仲良く暮らしていて死別した。なぜかホームランにこだわるトオル。野球チーム監督で居酒屋経営の善さんとキャッチボールを望む。
03 トオルと善さんのキャッチボールを終えた後
ヒロインの初婚相手はヤクザもののような感じで、結婚直後に失踪。何年か前に湿原で死体が発見されて葬儀にでて分骨してもらった。籍を入れてミツルの社宅に同居するようになったヒロイン。他方で、高校時代はソフトボールのエースだったため、トオルのいいキャッチボール相手になった。まだママと呼んでもらえない。
04 翌週、ミツルが夜勤に入ると
トオルが拾ったピエロ人形の経緯。警察官のところに落とし主の姉が壊れたそれを取りに来たところで明かされる。難病の子がいてオペが必要になる。看護師が車いすを押して川原に散歩にでかけて説得したとき少年が癇癪をおこして地面に叩きつけた。姉が交番にいって引き取った。トオルのところに姉が礼にゆき姉弟と親友になった。トオルは是が非でも人形の持ち主にホームランをプレゼントしたかった。親友の手術成功の有無は報せていないが、試合に訪れたヒロインをトオルはママと自然に呼んでいた。
了
感想:
恐らくオペも成功したことだろう。




