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もう一度妻をおとすレシピ 第4冊  作者: 奄美剣星
Ⅲ 読書(訳詩含む)
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読書/伊集院静「オルゴール」 ノート20160808

読書/伊集院静「オルゴール」 ノート20160808



伊集院静「オルゴール」 谷口和花子朗読 横浜録音図書株式会社(CD)。内容から、原文は400字詰め原稿用紙50枚程度と考えている。

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01 列車は新倉敷駅を過ぎて

親子ほどの歳の差カップルが瀬戸内海に臨んだ倉敷にむかう。バックグランド。二人は劇団のプロデューサーと大道具係の下っ端。おっさんと美少女だ。美少女は木葉子、ファザコンの彼女の父親が故郷で亡くなったので同行して欲しいと頼まれた。同棲後に飛び出した行雄。


02 小郡駅で新幹線を降りて

二人のなりそめ。女にだらしない呑兵衛オヤジ行雄と指が変形した美少女木葉子。木に引っ掛かっていた近所の子供の凧をとってやろうとして落ちたため、ヴァイオリニストの夢を断念した(しかしそれは嘘で高校時代に心中して一人生き残ったことによる)。


03 行雄は駅前のホテルに

葬儀の最中、付き添った行雄は木葉子とは行動を別にして居酒屋に。そこで自らの過去を振り返る。両親が早くに他界。姉と一緒に叔父のところに厄介になるのだが、姉が叔父の愛人になり、その厚情で大学進学ができた。姉が子宮筋腫で危篤の際すべてを告白。ショックを受けて大学を辞め、業界に入って我武者羅に仕事をこなしているうちに地位を築いていた。


04 ドアを開けると

酒を飲んでいると、木葉子の同級生グループがいて、酒場で木葉子の過去のすべてをバラす。彼らは彼女の父親の教え子でもあった。一本木な高校教師で生徒たちには好かれてはいないが人としては正しい。娘の不始末として先方に詫びにいった。相手の少年の友人で木葉子にかみつきたくて仕方がない様子だ。――高校教師である親爺は先方に謝りにいったのになんで心中相手である木葉子は行かないのだ? 


05 ごめんなさいね

居酒屋を替えた行雄のところに木葉子が合流。一緒に飲んでいると先ほどの同級生がからんできた。行雄は守る。その後、小さなどこにでもあるような公園にゆく二人。木が一本立っていた。真実を語ろうとする木葉子だが、墓場まで秘密は持って行け、おまえはその木から落ちたんだといって押しとどめる。木葉子は、亡父が自分が生まれたときに買ってくれたというオルゴールつきの瀟洒ではあるが古びた人形をずっと手にしているのが気になった。壊れている。――知り合いに時計職人がいる、治してやる。

  了

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感想/オルゴール修理を買って出る行雄の行動はエンゲージリングを手渡すのと同じだ。恐らく直後に同じ匂いのある二人は結婚することだろう。


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