6/9
#06『マジック』
黒服(左)も男だった。
身長はあまり高くなく160cmくらいしかないようだ。
髪は黄色で長く、肩まであり、前髪はセンター分けにしている。
目は大きく、赤色。高い鼻、小さい口。まるで海外の人形のようだ。
服装は、よくあるタキシードで蝶ネクタイまでしている。
黒服(右)「おい!まだそんな服を着てんのか?メツ」
メツと呼ばれた男は、キレ気味に喋った。
メツ「ゼツ、この服はなぁ…マジシャンの正装なんだよ!!!」
どうやら黒服(右)はゼツと呼ばれているようだ。
ゼツ「お前の戦い方は、時間がかかる。2人でさっさと、終わらせるぞ」
メツ「はいはい…じゃあコンビネーションBでいいよな!?」
ゼツ「ああ、いくぞ」
その言葉と同時に、メツは両手を横に広げた。
メツ「いくぜぇ!!」
と言うと、教室の床と壁が歪みだした。
メツが、胸の前で両手を合わせて叫んだ!
メツ「クロ・ファースト!!」
なんと、床や壁がトランプになったのだ!
生徒達がメツ達の方を見ると、そこにはメツしか居なかった。
ゼツ「終わりだ…」
どこからか声が聞こえてきた。